バチカンから見た世界(11) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
「魂と民を失った」と懸念される欧州連合は、どこに向かうのか(上)
欧州連合(EU)の礎石となる「ローマ条約」の調印(1957年3月25日)から60年が経過した。当時のベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの6カ国の代表が調印したローマ市庁舎に、3月25日、英国を除くEU加盟の27カ国の首脳が集い、条約調印60周年を祝うとともに、統合の将来像を描く「ローマ宣言」に署名した。英国の離脱を前に、結束を強める狙いがあるとみられている。
たった一人のあなたを救う――人権学習会で日本駆け込み寺の玄秀盛氏が講演
立正佼成会の教会長を対象にした「人権学習会」が3月23日午前、法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われた。公益社団法人「日本駆け込み寺」代表の玄秀盛氏が『たった一人のあなたを救う』と題して講演した。
10万人が犠牲となった東京大空襲の慰霊法要 本会台東教会の壮年部の願いで
一夜にして10万人を超える犠牲者を生んだ「東京大空襲」から72年、立正佼成会台東教会主催の第1回「言問橋東京大空襲慰霊法要」が3月26日に東京・台東区の隅田公園内で行われた。
地域の非営利団体に協力する「一食地域貢献プロジェクト」(3) 「日本盲導犬協会」(横浜教会が支援)
胴輪(ハーネス)を着けた訓練犬が、訓練士の左横を並行している。訓練士の左手にはハーネスから伸びる1本の金属棒が握られ、棒の動きで障害物の存在が伝わる。歩道橋の階段に差し掛かると、犬が前足を一段目に乗せて止まった。訓練犬は〈この先に上り階段があるよ〉と伝えたのだ。「グッド!(よくできたね)」。訓練士の声に、訓練犬はうれしそうに尻尾を振った。
えっ、これも仏教語!?(4) 【たりきほんがん】他力本願
「自分はなんの努力もせず、他人の力に頼って願望を成就しようとすること」などと、好ましくない意味で使われていますが、これでは、さぞ、阿弥陀さまもお嘆きのことでしょう。