えっ、これも仏教語!?(48) 【あうん】阿吽

悉曇(しったん=サンスクリット語を記す書体の一つ)において「阿」は口を開いて出す最初の字音で、「吽」は口を閉じて出す最後の字音です。このことから、密教では万物の始まり(太初)から終わり(窮極)を象徴するものと見なされました。

寺社の門前にある一対の狛犬(こまいぬ)や寺院の二天門(仁王門)にある仁王像は、必ず一方が口を開け、もう一方が口を閉じています。これらは密教の言語観を表しています。

現代では、「阿吽の呼吸」といわれ、対面者双方の微妙な気持ちや調子を表す言葉として使われています。