えっ、これも仏教語!?(65) 【だつらく】脱落

「あのチームはついに優勝戦線から脱落した」「共同闘争からの脱落者が相次いだ」などと用いられています。もともとは禅宗でよく用いられる語で、意味はまったく違い、我(が)を捨て去るとか、自己を忘れるという意味です。

「解脱」と同じような意味ですが、解脱が観念的なニュアンスをもつのに比べて、脱落は大変実感のこもった語で、「我がスッポリ脱(ぬ)けてしまった」という気持ちを表しています。

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