えっ、これも仏教語!?(26) 【えこひいき】依怙ひいき

「依怙(えこ)」は、仏教語で「あるものを頼りにする」「頼りにして依りかかる」という意味です。

よって、本来は仏が、頼ってくる人々に目をかけて助けることを意味します。

例えば、法華経の観世音菩薩普門品には「観世音浄聖は苦悩・死厄に於(おい)て能(よ)く為に依怙と作(な)れり」とあります。観世音菩薩は、苦しみ悩めるとき、死に至るべき災厄に襲われたとき、その名を唱え念ずれば、必ず救いの手を差し伸べてくださる、まことに頼りとすべきお方……というわけです。観世音菩薩の慈悲は無私平等なのですが、私たち人間は自分に依りかかってくる者は特別に可愛がるようになりがちで、ついひいきを……。

そこから、現在では特定の人に目をかけることだけを言うようになりました。