えっ、これも仏教語!?(15) 【いちだいじ】一大事

現在は主に悪い意味で重大な事が起こった時に用いられますが、もともとは「仏が衆生救済のために世に現れた」ということを示す仏教語です。

法華経の方便品に「諸仏世尊は、唯(ただ)一大事の因縁を以(もっ)ての故に世に出現したもう」とあり、仏が衆生救済のため、世に現れることを指します。さらに、人生の真実な相(すがた)を開き現す、あるいは仏の知見を現す、という偉大な事柄をいいます。

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