利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(74) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
感染放任主義と自ら律して身を守る必要性
暖かい季節になってきた。ゴールデンウイークの歓楽気分を経て、「コロナは終わった」というように、あたかも問題が収束したような風潮が漂っている。感染症などの専門家たちが警告しているように、政治的思惑で5類になったからといって、コロナ感染そのものがなくなったわけではなく、浮かれるのは禁物だ。検査や治療も自費で賄う必要性が増大し、感染者や濃厚接触者の外出禁止も大幅に緩和されたから、コロナ感染者がいわば野放しになったようなものだ。このため感染リスクは増大し、日々の感染状況の公表もなくなってしまったのだから、人々が気づかないうちに蔓延(まんえん)してしまう危険がある。事実上は、統計隠蔽(いんぺい)と同じような効果があるわけだ。
第40回庭野平和賞贈呈式 庭野日鑛名誉会長挨拶
5月11日に国際文化会館(東京・港区)で行われた「第40回庭野平和賞」贈呈式の席上、庭野平和財団を代表して庭野日鑛名誉会長が挨拶に立った。全文を紹介する。(文責在編集部)
第40回庭野平和賞 受賞者ラジャゴパール P.V.氏 記念講演
5月11日、国際文化会館(東京・港区)を会場に催された「第40回庭野平和賞」贈呈式の席上、受賞者のラジャゴパールP.V.氏が記念講演を行った。全文を紹介する。(文責在編集部)
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(73) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
メディアの生み出す「世論」(公共的意見)の危険性
今はコロナ禍に加えて、ロシアのウクライナ侵攻による戦争が続いており、日本でも軍拡や北朝鮮のミサイルへの警報問題が起きている。世界的な戦争へと戦火が拡大していく危険性も決して軽視することはできない。このような文明的な危機の重畳(ちょうじょう)において、第二次世界大戦からの洞察を振り返ってほしい――そのような願いをもって、私はウォルター・リップマンの『公共哲学』(1955年)という古典を再訳して、刊行した(『リップマン 公共哲学』2023年、勁草書房)。
埼玉教会が発足70周年 会員一人ひとりが持ち味を発揮し、喜びと感謝の思いに満ちた記念式典
立正佼成会埼玉教会は、長沼妙佼脇祖の出身地(埼玉・加須市)にある。4月2日、教会道場の正門横に、緊張した面持ちで紅白の綱を手にした少年部員たちが整列した。この日、教会発足70周年を祝う記念式典とともに、記念事業として制作した“看板”の除幕式が行われた。
新たに出会う人々との“つながり”が自らの原動力に 関東教区大学生青梅練成会
立正佼成会の青梅練成道場(東京・青梅市)の受け入れ再開に先駆け、行事の試験実施に名乗りを上げたのは、関東教区だ。コロナ禍前まで毎年練成会を実施してきたが、活動自粛で休止を余儀なくされていた。今年に入り、イベント開催の制限など、都の対策が緩和されるとともに、道場再開に向けた一報を聞き、野外に限定しての開催を決めた。
「釈迦牟尼仏ご命日(布薩の日)」式典で庭野会長が法話 教えを伝え、自他共に救われ
3月15日、立正佼成会の「釈迦牟尼仏ご命日(布薩=ふさつ=の日)」式典が大聖堂(東京・杉並区)で開催され、庭野日鑛会長が法話を述べた。新型コロナウイルス感染防止対策を施して会員が参加したほか、式典の模様はインターネットでライブ配信(会員限定)された。
「私たちの“発”」応援プログラム 『まずはやってみよう、悩んでみよう』 何ごとにも挑戦を
立正佼成会会員の「発菩提心」による実践と行動までの過程を、教会や教団本部がサポートする「私たちの“発”」応援プログラムが、今年も全国の教会を対象に実施される。同プログラムでは2018年の開始以来、「世の中の苦に分け入る」との願いで、貧困や孤独など人々が抱える苦悩に寄り添い、安心や希望につながる自発的な取り組みが展開されてきた。今回の実施にあたり、同プログラムの概要と併せて、昨年申請のあった29件の中から、本庄、静岡両教会の取り組みを紹介する。
ウクライナ緊急募金 全国の会員から2331万4040円 厳寒下で避難生活送る人々への支援
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年が経過する。ロシア軍の激しい砲撃によりウクライナ各地のインフラ施設が破壊され、電力供給の途絶や断水が発生。マイナス20度にもなるというウクライナの厳しい冬を越す燃料や食料が不足し、国内で避難生活を送る人々が命の危機にさらされた。
寒修行 各地で心ひとつに 大聖堂での初日に光祥次代会長が読経の導師をつとめ、あいさつ
一年で最も寒さの厳しい時季である「大寒」の1月20日から「節分」の2月3日まで、『法華三部経』全巻を読誦(どくじゅ)し、一年の誓願を新たにする立正佼成会の「寒中読誦修行」(寒修行)が実施された。期間中、大聖堂(東京・杉並区)では午前6時から読誦修行が行われ、その様子がインターネットでライブ配信(会員限定)された。今年も新型コロナウイルス感染症対策のため、会員は大聖堂に参集せず、それぞれの家庭で配信に合わせて読誦したほか、感染防止策を施した教会道場などで修行に取り組んだ。