佼成学園「創立記念式典」 先祖から受け継がれたいのちを懸命に生きる 庭野学園長が諭告

9月7日、学校法人佼成学園の創立69周年を祝い、「令和5年度創立記念式典」が立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)で催された。佼成学園中学・高校の生徒1254人、同女子中学・高校の生徒740人は、新型コロナウイルス感染症対策のため、教室でのオンライン配信の視聴を通して参加した。

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令和5年次「目で学ぶ み教え 目で聴く 法座」開催 耳の聞こえない・聞こえにくい人のハイブリッドの集い

『生かされていることに感謝し、みんなに元気を与えられる自分になろう。』をテーマに、立正佼成会の習学部教育グループが主管する令和5年次「目で学ぶ み教え 目で聴く 法座」〈耳の聞こえない・聞こえにくい人のハイブリッド(リアル・オンライン)の集い〉が8月27日に行われた。

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スリランカで「子どもの権利と幸福のための宗教者の役割」に関するワークショップ

ユニセフ、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)、共同学習イニシアチブの三者による「子どもの権利と幸福のための宗教者の役割」に関するワークショップが8月13~15日、スリランカ・コロンボ市内のホテルで開催された。テーマは『南アジアにおける思春期の少女のための協力と前向きな変化の促進』。南アジアの中でも特に貧しい地域とされるインド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ、スリランカを中心に8カ国から、ユニセフ職員、宗教指導者、政府関係者ら約70人が参加した。日本からは、アジア宗教者平和会議(ACRP)の篠原祥哲事務総長(WCRP/RfP日本委員会事務局長)、根本信博上級顧問(立正佼成会参務)が出席した。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(77) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

家と国家というコミュニティーにおける生死の歴史

8月には、暑さの中で、お盆があり、「原爆の日」や終戦記念日があり、毎年式典がある。各家庭でも、そして日本中でも犠牲者を悼(いた)み追想し、戦争と平和を思う月だ。個人とともに、家族や国民というコミュニティーを重視する「徳義共生主義(コミュニタリアニズム)」の観点から見ても、そこで共に生きる人々の生死を改めて考えるべき時だと言える。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(76) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

これからの「道徳」の話をしよう

先月(6月18日)に駐日ジョージア大使(ティムラズ・レジャバ氏)が、自分が足を組んで電車の優先席に座っている様子をツイッターに投稿したところ、大きな反響があり、その是非についての議論が盛り上がった。日刊紙でも大使にインタビューがなされて、私がコメントを求められた(朝日新聞7月14日付夕刊)。

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小湊教会で発足記念式典 70周年を迎えられた有り難さをかみしめ

立正佼成会小湊教会は今年、発足70周年を迎えた。今日を迎えるまでには、会員によるたゆまぬ布教が続けられてきたとともに、法華経行者である日蓮聖人生誕の地に暮らす信心深い町の人々の支えがあった。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(74) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

感染放任主義と自ら律して身を守る必要性

暖かい季節になってきた。ゴールデンウイークの歓楽気分を経て、「コロナは終わった」というように、あたかも問題が収束したような風潮が漂っている。感染症などの専門家たちが警告しているように、政治的思惑で5類になったからといって、コロナ感染そのものがなくなったわけではなく、浮かれるのは禁物だ。検査や治療も自費で賄う必要性が増大し、感染者や濃厚接触者の外出禁止も大幅に緩和されたから、コロナ感染者がいわば野放しになったようなものだ。このため感染リスクは増大し、日々の感染状況の公表もなくなってしまったのだから、人々が気づかないうちに蔓延(まんえん)してしまう危険がある。事実上は、統計隠蔽(いんぺい)と同じような効果があるわけだ。

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第40回庭野平和賞贈呈式 庭野日鑛名誉会長挨拶

5月11日に国際文化会館(東京・港区)で行われた「第40回庭野平和賞」贈呈式の席上、庭野平和財団を代表して庭野日鑛名誉会長が挨拶に立った。全文を紹介する。(文責在編集部)

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第40回庭野平和賞 受賞者ラジャゴパール P.V.氏 記念講演

5月11日、国際文化会館(東京・港区)を会場に催された「第40回庭野平和賞」贈呈式の席上、受賞者のラジャゴパールP.V.氏が記念講演を行った。全文を紹介する。(文責在編集部)

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(73) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

メディアの生み出す「世論」(公共的意見)の危険性

今はコロナ禍に加えて、ロシアのウクライナ侵攻による戦争が続いており、日本でも軍拡や北朝鮮のミサイルへの警報問題が起きている。世界的な戦争へと戦火が拡大していく危険性も決して軽視することはできない。このような文明的な危機の重畳(ちょうじょう)において、第二次世界大戦からの洞察を振り返ってほしい――そのような願いをもって、私はウォルター・リップマンの『公共哲学』(1955年)という古典を再訳して、刊行した(『リップマン 公共哲学』2023年、勁草書房)。

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