2国家解決策を目指す両国の和平提唱者が教皇と懇談(海外通信・バチカン支局)

イスラエル軍によるガザ、レバノンへの侵攻で、中東紛争の「2民族2国家解決策」は厳しい状況に置かれている。しかし、「イスラエルとパレスチナの停戦、ハマスに拉致されているイスラエル人の解放、2国家原則を基盤とする中東紛争の対話による解決」を信じて活動する政治指導者、平和運動家がいる。

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バチカンから見た世界(163) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(12)―ハマスはパレスチナ人の「抵抗理念」であり軍事力で壊滅できない―

イスラエルのネタニヤフ首相は10月17日、パレスチナ自治区で戦闘を続けるイスラーム組織ハマスの最高指導者であるヤヒヤ・シンワル氏の殺害を明かした。同氏は、昨年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲攻撃の首謀者といわれる人物だ。ネタニヤフ首相は、今年7月に暗殺したハマスの前最高指導者イスマイル・ハニヤ氏を含めて、彼らの死が「ハマスの衰退を告げる重要な節目」と成果を誇示した。

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「アウンサンスーチー氏の解放のために動き、彼女をバチカンに受け入れる提案もした――教皇」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

アウンサンスーチー氏の解放のために動き、彼女をバチカンに受け入れる提案もした――教皇

イエズス会士だったローマ教皇フランシスコが、世界各国を訪問する際、現地の同会士と懇談するのが慣例となっている。インドネシア訪問中の9月4日にも、彼らと面会し、ミャンマーのイエズス会士からの質問に答える形で、「アウンサンスーチー氏の解放のために動き、彼女をバチカン市国内に受け入れる提案をした」と明かした。イエズス会の機関誌「ラ・チビルタ・カットリカ」がこのほど、関連記事を掲載した。当時、教皇がどこで、誰に対して提案したのかは明かされなかった。

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平和への思いを強めるために――第38回世界宗教者平和のための祈りの集い(海外通信・バチカン支局)

『平和を想像する』をテーマに、聖エジディオ共同体(カトリック在家運動体=本部・ローマ)主催による「第38回世界宗教者平和のための祈りの集い」が9月22日から24日まで、フランスのパリで開催された。欧州を中心に世界5大陸から約5000人の諸宗教指導者、信徒が参集。立正佼成会から根本昌廣参務、アジア宗教者平和会議(ACRP)から篠原祥哲事務総長(世界宗教者平和会議=WCRP/RfP=日本委員会事務局長)が出席した。

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「社会正義、AIと人間関係、多様性のうちでの一致を説いて――教皇のシンガポール訪問」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

社会正義、AIと人間関係、多様性のうちでの一致を説いて――教皇のシンガポール訪問

インドネシア、パプアニューギニア、東ティモールを歴訪したローマ教皇フランシスコは9月12日、シンガポールを訪れた。歓迎式典の後、ターマン・シャンムガラトナム大統領、ローレンス・ウォン首相との会見を終えた教皇は、同国の政府関係者、市民社会の代表者、外交団に対してスピーチした。

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WCRP日本委「第49回理事会」 「平和のためのAI倫理」国際会合などを報告

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第49回理事会」が9月10日、京都市の龍谷大学大宮キャンパスで開催された。戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)はじめ理事19人が出席(オンライン参加者含む)。立正佼成会から、同日本委理事の庭野光祥次代会長、和田惠久巳総務部長、國富敬二徳島教会長が参加した。

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人類に奉仕するために諸宗教間の調和を構築――教皇(海外通信・バチカン支局)

インドネシアを訪問していたローマ教皇フランシスコは9月5日、ジャカルタのカトリック大司教座聖堂と東南アジア最大のモスク(イスラームの礼拝所)「イスティクラル」を地下道で結ぶ「友愛通路」を訪問後、同モスクの指導者であるナサルディン・ウマール師(大イマーム)と共に「イスティクラル2024年度合同声明文」に署名した。続く「諸宗教者の集い」のスピーチでは、友愛通路と合同声明文の精神に沿い、「人類に奉仕するために諸宗教間の調和を構築」するようにとアピールした。

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大聖堂でイスラエル出身のアラブ人オルガニストが演奏会 「『平和を願う』パイプオルガンの響き」(動画あり)

パイプオルガンによるクラシック音楽の調べが響く――。演奏者は、イスラエル国籍でアラブ人のヤクーブ・ガザウィ氏。エルサレム・聖地特別管区(フランシスコ会)の首席オルガニストだ。8月31日、東京・杉並区の立正佼成会大聖堂4階ホールを会場に、「『平和を願う』パイプオルガンの響き」(イスラエルとパレスチナの平和を願う会主催)が行われ、会員、市民ら約700人が集った。

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「多様性のうちにおける一致を求めて――教皇のインドネシア訪問」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

多様性のうちにおける一致を求めて――教皇のインドネシア訪問

インドネシアを訪問中のローマ教皇フランシスコは9月4日、同国大統領府で開かれた歓迎式典、ジョコ・ウィドド大統領との個別会談の後、政府、市民社会、同国付け外交団に対し、1945年に制定されたインドネシア憲法に言及しながら、同国の「諸民族で構成される多形態の現実」「多大なる生態系の現存」のうちにおける「一致」について話した。

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WCRP日本委 「平和のためのAI倫理」国際会合の実施を岸田首相に報告

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は8月21日、広島市で開催された国際会合「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」(7月9、10日)について、岸田文雄首相に報告した。同日本委の杉谷義純会長(天台宗妙法院門跡門主)ら4人が東京・千代田区の首相官邸を訪問。立正佼成会から、同日本委理事の庭野光祥次代会長が同席した。

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