中国との関係改善を目指すバチカン外交(海外通信・バチカン支局)

ローマ教皇フランシスコは8月31日から9月4日まで、モンゴルを訪問した。その機中、中国の領空通過時に、習近平国家主席宛てにメッセージを送信。「モンゴルに向かう途上、貴国の領空を通過する機会に、貴殿と中国国民に対して善意のあいさつを送ります。中国国家の福祉のために私の祈りを約束しながら、あなたたちの上に一致と平和の神の祝福がありますようにと願っております」との内容だった。

続きを読む

那須教会発足70周年記念式典 笑顔と感謝でつながるサンガ

「支部のみんなといろいろな話をできる今が一番幸せ」「話を聴いてもらい笑顔になれるところが大好き」。9月3日、『笑顔と感謝で迎える七十年~すべての会員とつながる~』をテーマに、教会道場で挙行された那須教会発足70周年記念式典で上映された映像の一コマだ。会場のそこかしこに、笑みをたたえる会員の姿がたくさんあった。

続きを読む

第12回仏教合唱音楽交流会 佼成合唱団など8団体が出演

仏の教えを伝える美しい歌声がホールに響く――。「第12回仏教合唱音楽交流会~仏さまのみこころを歌にのせて~」が8月20日、東京・中央区の浄土真宗本願寺派築地本願寺の第二伝道会館蓮華殿で開催された。佼成合唱団をはじめ、大本山増上寺合唱団、築地本願寺合唱団楽友会など8団体が出演、聴衆らを含めて約200人が参集した。

続きを読む

ロシア、ウクライナ両大統領の会見を目指すアル・ナヒヤーン大統領とローマ教皇(海外通信・バチカン支局)

11月30日から12月12日までアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の開催が予定されている。その機会に、ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン大統領が、ローマ教皇フランシスコの同意を得て、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会見をアブダビで実現することを試みているとの報道がなされた。バイデン米大統領の了承と協力も得ており、敵対する両大統領の会見では、ウクライナ侵攻の「停戦」が目的にされるとのことだ。レバノンのフランス語紙「L’Orient-Le Jour」(OLJ)が、欧米とアラブ圏の外交筋から得た情報として掲載し、イタリアの複数メディアが関連ニュースを取り上げた。

続きを読む

「世界初の核実験の場から核兵器廃絶を訴える大司教」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

世界初の核実験の場から核兵器廃絶を訴える大司教

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツなどによる原子爆弾の開発を恐れる米国、英国、カナダは、科学者、技術者を総動員して核爆弾の開発を目指す「マンハッタン計画」を実行した。1945年7月16日、米国南西部にあるニューメキシコ州サンタフェ市南部の砂漠で、世界初の核実験(トリニティ実験)を実施。同年8月6日、9日には、原子爆弾が広島と長崎に投下された。

続きを読む

「ベトナムが常駐の教皇庁代表受け入れに合意」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

ベトナムが常駐の教皇庁代表受け入れに合意

ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席は7月27日、バチカンでローマ教皇フランシスコ、バチカン国務省長官のピエトロ・パロリン枢機卿と会見し、その後に公表される合同声明文で「ベトナム社会主義共和国が常駐の教皇庁代表を受け入れ、駐在事務所の設置に合意した」と明かした。

続きを読む

教皇特使の米国訪問(海外通信・バチカン支局)

ウクライナ和平交渉に向けた調停に余地を見いだせない状況の中で、バチカン外交は人道問題を中心に据えて平和に向けての“雰囲気づくり”に挑戦している。6月には、教皇特使のマテオ・ズッピ枢機卿(伊カトリック司教会議議長、聖エジディオ共同体指導聖職者)がキーウとモスクワを訪問し、両国の政治、キリスト教の指導者たちと面会した。

続きを読む

忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(12)最終回 写真・文 猪俣典弘

戦争が破壊して奪ったものを回復させることは人間の使命

苦難を歩んできた残留二世たちの生き方が問いかけるもの

一年間、苦難の戦後を生きてきた「忘れられた日本人」であるフィリピン残留日本人二世たちの声に耳を傾け、思いを馳(は)せて頂きありがとうございました。

続きを読む

クラスター爆弾の供与に反対――米国のカトリック司教会議(海外通信・バチカン支局) 

米国のバイデン政権は7月7日、ロシアへの反転攻勢を続けるウクライナに対して、殺傷能力の高いクラスター爆弾を供与すると公表した。 

続きを読む

イスラエル軍の攻撃で高まる緊張――ヨルダン川西岸地区(海外通信・バチカン支局)

昨年末にイスラエル史上最右翼と評されるネタニヤフ政権が発足して以来、「2民族2国家原則」による中東和平の交渉が完全に停滞している。国際法違反とされながらも、同政権が強力に推進するパレスチナ領ヨルダン川西岸地区へのユダヤ人入植政策で、同地区ではパレスチナ人とユダヤ人との緊張が高まり武力衝突が絶えない。

続きを読む