バチカンから見た世界(165) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
3宗教間の融和なくして中東和平は実現できない(14)—ガザでの停戦を守れないネタニヤフ政権の内実—
イスラエルのネタニヤフ首相は3月18日、パレスチナ自治区ガザを実効支配していたイスラーム組織ハマスが、イスラエル人の人質を解放しないため「ガザでの軍事作戦を全面的に再開」したと述べ、同地区での大規模な攻撃を行った。一方で、同国のイツハク・ヘルツォグ大統領は、「私たちの眼前で起こっていること(軍事作戦の再開)に対する深い動揺」を表明した。この大規模な軍事作戦の再開によって、既に子どもたちを含む600人を超える死者が出ており、2023年10月の戦闘開始以来の累計死者数は5万21人(パレスチナ自治区保健局)となった。
カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~(3) 写真・マンガ・文 平田江津子
“運命の分かれ道”となった出会い
カズキは、3歳から知的障害児通園施設に通い始めました。就学先の小学校については、医師や専門家、施設スタッフの全員から「特別支援学校がふさわしい」と言われていたので、彼にとってそれがいちばん良い道だと思っていました。
大聖堂で令和7年次聖友会「新春のつどい」を開催
大聖堂の御本尊給仕と聖壇護持を担う「聖友会」の令和7年次「新春のつどい」が2月11日、大聖堂で開催された。庭野日鑛会長が臨席し、全国から聖壇役員ら約1300人が参集。式典の様子は、各教会などで参加する聖壇役員に向けたライブ配信もされた。
「良くなったり悪くなったり——教皇の肺炎」(海外通信・バチカン支局)
バチカン広場や聖ペテロ大聖堂では毎晩、バチカンの高官枢機卿の司式で「ロザリオの祈り」が執り行われ、肺炎のためにローマのカトリック総合病院「ジェメッリ」に入院しているローマ教皇フランシスコの回復を多くの信徒が祈っている。病院の内庭にあるローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の銅像の下でも、信徒たちが集まり、ロザリオの祈りを復唱する。
カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~(2) 写真・マンガ・文 平田江津子
“ありのまま”を認めることができなかった後悔
2歳半で「小児自閉性障害」と医師から診断された息子・カズキ。ショックと不安に襲われた私を支えた一つが信仰でした。特に、物心ついた時から立正佼成会の信仰と共に歩む中で学んだ法華経の「法師品」です。その中に説かれる、人を救うために、自ら誓願して生まれてくるという「願生(がんしょう)」の教えに初めて触れた時、衝撃を受けました。
「分断を抱えたままトランプ政権がスタート」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
分断を抱えたままトランプ政権がスタート
ローマ教皇フランシスコは1月20日、第47代米国大統領に就任するドナルド・トランプ氏に宛てて「友好のあいさつを送るとともに、全能の神が、あなたの高貴なる責務の遂行に対して、叡智(えいち)、強さとご加護を与えてくださるように祈る」とのメッセージを送付した。
カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (1) 写真・マンガ・文 平田江津子
自閉症の息子・カズキを授かって
息子・カズキは「自閉スペクトラム症、知的発達症」と医者から診断されています。その特徴を調べてみると、周囲とのコミュニケーション困難、言語発達の遅れ、興味の対象が限定的、強いこだわりを示す、変化が苦手などなど……たくさんの項目があります。「二つ当てはまれば自閉症の疑い」とありますが、カズキの場合は当てはまらないものが二つくらいしかない、というほどコテコテの“自閉君”です。
菊地枢機卿親任祝賀ミサに和田総務部長が参列
カトリック教会の枢機卿に菊地功・カトリック東京大司教区大司教が任命された。日本人としては7人目。昨年12月21日、菊地枢機卿の「親任祝賀ミサ」が東京・文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂で行われ、信徒ら約550人が参加した。立正佼成会から、庭野日鑛会長の名代として和田惠久巳総務部長が参列。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会から篠原祥哲事務局長が出席した。





