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食から見た現代(17) 食べるのが苦手な子どもたち〈前編〉 文・石井光太(作家)
「食べるのが苦手な子どもが増えました。食べることに関心を示さなかったり、嫌がったりする子がとても多いのです」
内藤麻里子の文芸観察(69)
阿部智里さんの『皇后の碧(みどり)』(新潮社)は、これぞ令和に送り出すにふさわしいと言いたくなるようなファンタジー小説である。アニメにもなった和風大河ファンタジー「八咫烏(やたがらす)」シリーズで知られる著者の、新たな挑戦だ。
カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (6) 写真・マンガ・文 平田江津子
「ひとりの生徒」として関わってくれた担任
小学校の卒業を間近に控えた頃、カズキに、中学校の就学先に関して「特別支援学校適」と書かれた入学指定通知が届きました。小学校6年間を特別支援学級に在籍していた経験から、学ぶ場を分けると、いくら交流をしてもどこかに“壁”があるように感じていました。「このままでは、カズキが地域社会で生きていくための素地ができない」と実感した私たち夫婦は、教育委員会に出向き、思い切って「普通学級」への転籍を希望しました。専門家から多少の反対があったものの、話し合いによってそれを叶(かな)えることができました。
切り絵歳時記 ~柳田國男『先祖の話』から~ 7月 文/切り絵 ルポライター・切り絵画家 高橋繁行
人は死ねば子孫の供養や祀(まつ)りをうけて祖霊へと昇華し、山々から家の繁栄を見守り、盆や正月に交流する――柳田國男は膨大な民俗伝承の研究をもとに日本人の霊魂観や死生観を見いだした。戦時下で書かれた柳田國男の名著『先祖の話』をひもときながら、切り絵を使って日本古来の歳時記を絵解きしたい。
バチカンから見た世界(168) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
-国家イデオロギーとなった米国とロシアのキリスト教/教皇の説くキリスト教(1)-
ローマ教皇レオ14世は6月9日、120を超える国々からバチカンに参集したローマ教皇庁宣教事業部(POM)総会の参加者たちに向かい、キリストが弟子たちに直接になした問い、「人々の間で、人の子(人間となったキリスト)を何者だと思っているのか」(マテオによる福音書16章13節)を突き付けた。人間の救いと、キリスト教のみならず、世界諸宗教の存在理由に共通する問いだった。「人の救いは、人となり十字架上で亡くなったキリストのみ」にあり、その「キリスト」を国家イデオロギーとなったキリスト教で置き換えてはならない、との警告としても受け取れる問いなのだ。世界で民主主義が後退し、独裁政権、君主国家、強権政治へ向けた兆候が強まる中、政権を支える国家イデオロギーとなったキリスト教、ユダヤ教、ヒンドゥー教が台頭してきているからだ。
楽生(らくいき)~楽に生きるを極めるヒント~(3) 文・日本笑いヨガ協会代表 高田佳子
モヤモヤを消す魔法 ①手を動かし、心を整える
動物にも人間にも、本来備わっている秘めた力がありますが、私たちは自分の思い込みでその力に制限をかけ、人生もったいないことをしている、というのが前回までのお話でした。
光祥次代会長バチカンへ 新ローマ教皇レオ十四世に謁見
カトリック総本山であるバチカンのサンピエトロ広場で5月18日、第267代ローマ教皇に選ばれたレオ十四世の就任ミサが挙行された。立正佼成会から庭野光祥次代会長が参列、和田惠久巳総務部長が随行した。
「庭野平和賞奨励賞」第3回受賞者決まる
公益財団法人庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)はこのほど、「庭野平和賞奨励賞」の第3回受賞者をウェブサイトで発表した。受賞したのは、コロンビアのエリサベット・モレーノ・バルコ氏と、タイのムスリム弁護士センター(MAC)で、共に人権擁護活動を行う個人と団体だ。
防災力の向上に向けて 都宗連が都と協定
東京都宗教連盟(都宗連)と東京都による「東京都の防災力の向上のための連携協力に関する協定」の締結式が4月28日、東京都庁で行われた。同連盟の代表14人が出席。佐原透修都宗連理事長(立正佼成会総務部次長=渉外グループ)と小池百合子知事が協定書に署名し、手交した。