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教団行事などで手話通訳を担う会員有志のサークル「しゅわっち」 発足から20年
立正佼成会東京教区の手話サークル「しゅわっち」が今年、活動開始から20年の節目を迎えた。同教区の会員ボランティアにより発足して以降、現在まで、仏の教えを求める聴覚障がい者のために行動する姿勢を貫く。教団行事や教会式典などで行う手話通訳は、多くの人に喜ばれている。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(10) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
ネットの世界の問題点
政治家たちの行動にその時の心理的状況が現れ、そのような「政治における精神性」が有権者の印象を左右し、衆議院議員総選挙の結果に影響を与えた――そう前回に論じた。このように精神的・倫理的次元は、政治家にとっても、また有権者にとっても重要である。これは、日本に限ったことではない。
釈尊が悟りを開いた意義をかみしめる「成道会」
仏教三大行事の一つで、釈尊が悟りを開いた意義をかみしめ、報恩感謝の心でさらなる菩薩行の実践を誓う「成道会」が12月8日、大聖堂(東京・杉並区)をはじめ全国各教会で行われた。大聖堂には会員約3300人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、「成道」の意義に触れ、当たり前のようにある日常生活への感謝や、子供を育てる家庭環境の大切さを説いた。
バチカンから見た世界(44) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
法句経と聖フランシスコに示された共通の基盤
ミャンマー訪問中のローマ教皇フランシスコは11月19日、同国の国家サンガ大長老会議の指導者と会見した。席上、スピーチを行った教皇は、あらゆるものが関係して存在していることを教える仏教の諸法無我に照らして、人間関係の一致を実現していくには、あらゆる無理解、不寛容、偏見、憎悪を克服していくことが必要と強調した。その上で、「怒らないことによって怒りにうち勝て。善いことによって悪いことにうち勝て。わかち合うことによって物惜しみにうち勝て。真実によって虚言の人にうち勝て」※という法句経の一節と、「主よ、私を平和の道具となさしめてください。憎しみがあるところに愛を、争いがあるところに許しを(中略)、闇あるところに光を、悲しみあるところに喜びを」というキリスト教の聖フランシスコの言葉を引用。「こうした叡智(えいち)が、文化、民族、宗教的確信の違いによって傷ついた人々を癒やし、忍耐と理解を育むための努力に息吹を与え続けていくように」と願った。
大和教団の開祖生誕百十年祭 川端理事長が出席
大和教団の「惟神道統百二十年 開祖様御生誕百十年祭」が12月3日、仙台市にある同教団本庁の大國神社で行われた。宗教を中心に各界からの招待者約270人が参加。立正佼成会から川端健之理事長、近藤雅則東日本教区長が出席した。
『ホンジュラスで輝く人々』をテーマに AMDA-MINDSの山田氏と定住旅行家のERIKO氏がトーク
『ホンジュラスで輝く人々』をテーマにしたトークイベントが11月23日、東京・新宿区の早稲田奉仕園スコットホールギャラリーで行われた。主催したのは、NPO法人「AMDA社会開発機構」(AMDA‐MINDS、本部=岡山市)。35人の市民が参集した。
佼成看護専門学校の学生が佼成病院で「キャンドルサービス」
12月8日の「成道会」の夜、佼成看護専門学校の学生が病床の患者を訪ね、歌とメッセージを届ける「キャンドルサービス」が、佼成病院(東京・杉並区)で行われた。
TKWO――音楽とともにある人生♪ クラリネット・林裕子さん Vol.2
祖母の家でピアノに親しみ、その後、本格的にピアノを習い始めた林裕子さん。中学生の時にクラリネットと出合った。今回は、音楽への考え方を大きく変えたフランス留学の体験やTKWOに入団した当時の思い出を語る。
気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(10) 文 浦崎雅代(翻訳家)
タンマヤートラ――行進でも、デモでもなく、気づきと共に歩く
8日間で約100キロ――タイの田舎道を歩くイベントが12月に行われる。年々参加者が増え、今年も300人は下らないだろう。僧侶も一般の人も共に歩くのだが、何かを訴えるための行進(パレード)やデモではない。速さも距離も競わず、我慢比べでもない。シュプレヒコールを上げたり、何かを叫んだりして歩くのではなく、ただ静かに自分のペースで歩く。その名は「タンマヤートラ」。タンマは法、ヤートラは巡礼を意味するので「法の巡礼」と訳す。「みんなで歩く瞑想(めいそう)」もしくは「タイ版お遍路さん」とでも紹介できるだろうか。