本会創立80周年を迎えた年頭の「御親教」式典 法話を通して各人が精進を誓う

年頭に、立正佼成会の会員それぞれが仏道精進の決意を新たにする「御親教」式典が1月7日、大聖堂(東京・杉並区)をはじめ全国各教会で行われた。

大聖堂には約3400人が参集。「御親教」に立った庭野会長は、『燈明(とうみょう)』『易簡(いかん)』の二幅の書き初めを披露し、今年が本会創立80周年であることに触れながら法話を述べた。当日は、手話通訳の付いた式典の映像がインターネットを通じて全国に配信された。

大聖堂の式典では、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われた。続いて、川端健之理事長が「年頭挨拶」に立ち、庭野日敬開祖が折に触れ、本会を「牛乳屋の親父とイモ屋のばあさんが始めた教団」と表していたエピソードを紹介。「その真意は、特別な人間でなくとも、真心で自行化他(じぎょうけた)に徹すれば誰もが幸せになれるという願いが込められていた」と語り、本会創立の意義をかみしめた。

次いで、会員を代表して練馬教会の女性会員(43)が「決意の言葉」を発表した。この中で会員は、16歳年下の弟を産んだ母親に反発し、家庭に居場所を見つけられずに過ごした青年期を述懐。その後、本会の教育機関・学林女子専修科(当時)での寮生活、青年婦人部の活動を通して、母親の気持ちを理解しようとしなかった自らを見つめ直した体験を紹介した。さらに、青年婦人部員との触れ合いの中で教えを実践し、相手の良さを見つけて心を通わせることができた喜びを報告。「全ての縁から学び、宝物をたくさん頂ける豊かな人生を歩みたい」と誓願した。

『燈明』『易簡』の書き初めが掲げられた聖壇で、法話を述べる庭野会長

この後、庭野会長が「御親教」に立ち、『燈明』『易簡』の書き初めの意味に言及した。この中で、「易簡」とは「易しくて手数のかからないこと」「手軽なこと」「容易(たやす)いこと」と説明。「人生を生きる上において、私たちは、物事を難しく考えてしまいがちです。しかし、自然の生き方とは、落ち着いて考えてみますと、本当は易しいのではないかと思います」とし、太陽の運行に合わせた早寝早起きの習慣の大切さを一例に挙げた。

また、「宗教」の「宗」には「もと」という意味があり、宗教は「人間が生きる上で、一番のもとになる教えである」と明示した。その上で、「私たちは、大自然に生かされ、生きています。ですから、人間は、自分で生きているのではなく、生かされて生きているということに気づくことが、宗教の教えとして大事なことです。それは結局、感謝することであり、宗教では最も根本的なところ」と強調。自然の恵みによって生かされ、生きているという縁起に気づき、感謝して生活していく大切さを、『易簡』の文字に込めたと明かした。

さらに、全てのいのちを尊ぶとともに、自らの心を尊んで礼拝し、心が安らかであるかを尋ねることが重要と説示。本会創立80周年である今年、いのちの根本を見つめ、「皆さまと共に、菩薩行に邁進(まいしん)をしてまいりたい」と語り掛けた。

なお、大聖堂正面玄関ではこの日、参拝者に七草粥(がゆ)が振る舞われた。