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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(10) 文・黒古一夫(文芸評論家)
「アメリカ化」の果てに
戦中は、軍部主導により「鬼畜米英」「撃滅米英」、戦後の占領期には反米思想から「ヤンキー・ゴーホーム」という言葉が唱えられた。これを経て、1960年代に入ると、東西冷戦がますます厳しさを増し、日米安全保障条約が改定された。この締結は、戦後の日本の方向性を明らかに決定づけるものであった。政治(外交・軍事)はもちろん、経済面や文化面、あるいは生活の仕方(ライフ・スタイル)などあらゆる面で、それまで以上にアメリカに「追随」していくことを予測させ、事実そう進んだということである。
本会による「一食研修ツアー カンボジア事業」の一行が「仏教研究復興支援事業」などを視察
立正佼成会による「一食(いちじき)研修ツアー カンボジア事業」(団長=河南有紀泉州教会長)の一行13人が、4月29日から5月6日までカンボジアを訪れ、一食平和基金による支援事業を視察した。
バチカンから見た世界(60) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
戦争は戦争を呼び 暴力は暴力を呼ぶ――教皇
米国のトランプ政権は5月14日、イスラエルの同国大使館をテルアビブからエルサレムへ移転させた。これにより、パレスチナのガザ地区では米国とイスラエルに抗議するパレスチナ人の大規模デモが展開され、鎮圧にあたったイスラエル軍の銃撃などで子供を含む60人が死亡した。翌15日は、70年前のイスラエル建国によって約70万人のパレスチナ人が難民となったことを追憶する「ナクバ(大破局)の日」だったが、この日もパレスチナ人による抗議デモは続いた。
アフリカを理解し支援に向けた協働のあり方を探る 「アフリカの新たなビジョン 東京国際会議」
アフリカ諸国の課題を理解し、政府、国連、NGOなど各界の関係者と共に国際的な支援に向けた協働の可能性を考える「アフリカの新たなビジョン 東京国際会議」(共催・聖エジディオ共同体、上智大学、立正佼成会)が5月19日、東京・千代田区の上智大学で開催され、国内外の政治家、宗教者、NGO関係者、市民ら約1000人が参加した。
新宗連が岩手で新生復興祈念集会 震災犠牲者の慰霊と被災地の復興を祈り
東日本大震災をはじめ自然災害の犠牲者の慰霊を目的とした新日本宗教団体連合会(新宗連)の「第5回新生復興祈念集会」が5月16、17の両日、岩手県の花巻、陸前高田、釜石の3市で開催された。第1回の同集会は2013年に福島で行われ、その後、新潟、兵庫、熊本で実施されてきた。今年は加盟教団から50人が参加した。立正佼成会の盛岡、釜石、花巻3教会の会員が受け入れにあたった。
「アフリカへ毛布をおくる運動」 今年も各地で毛布提供の呼び掛けなど啓発・収集活動を展開
「アフリカへ毛布をおくる運動」(主催・同運動推進委員会)の取り組みが全国で展開されている。同運動に参画する立正佼成会では、4月1日から5月31日までをキャンペーン期間に設定。各教会の自主計画に基づき、毛布の収集や啓発、海外輸送金への協力などの活動が展開されている。
唯仏与仏(4) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
日常生活のなかで、仏になるための修行の第一は、朝な夕なに法華経を読誦(どくじゅ)することです。この読経供養で仏さまの説法を心に刻みつけると、自然に仏さまを恋慕渇仰(れんぼかつごう)する心が湧いてくるのです。
TKWO――音楽とともにある人生♪ ピッコロ・丸田悠太さん Vol.3
丸田悠太さんは、フルート演奏の幅を広げるために始めたピッコロに魅せられ、やがて東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)にピッコロ奏者として入団する。今は楽団の“際立つ存在”としてファンの注目を集める。今年6月の第139回定期演奏会ではソリストを務めることが決まった。今回は、定期演奏会に懸ける意気込みに加え、演奏家としての理想の姿について聞いた。