TKWO 創立60周年記念書籍を発刊

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の創立60周年を記念する書籍『東京佼成ウインドオーケストラ60年史』(新潮社図書編集室)が、4月下旬に発刊された。昨年、60周年を迎えたTKWOの原点を振り返り、これまでの歴史を凝縮した一冊になっている。

同書は3部構成。第1部には、60周年を迎えての庭野光祥名誉楽団長をはじめ、林總太郎楽団長、大井剛史正指揮者など6人のメッセージが掲載されている。この中で庭野名誉楽団長は、“楽団の育ての親”として敬愛されている桂冠指揮者フレデリック・フェネル氏の「謙譲と愛の精神をもって」という言葉に触れ、その思いを胸に「吹奏楽(ウインドオーケストラ)の響きを一人でも多くの方々にお届けし、お一人お一人の味わいを、音楽の豊かな可能性を、広げてまいりたいと願っております」と言葉を寄せている。

第2部は、音楽ライターである富樫鉄火氏の寄稿。『東京佼成ウインドオーケストラ60周年をめぐる24の視座』と題し、TKWOの歴史をひもとき、その魅力を解説している。1960年に有志15人による「佼成吹奏楽団」として誕生したTKWOが、本会の式典や行事での演奏を主な役割としていた時代を経て、国内外でプロとして演奏活動を展開し、多くのファンを持つ日本有数の楽団と評価されるまでになった経緯を写真や資料とともに紹介する。また、元楽団員や音楽関係者などにインタビューした内容も掲載されている。

第3部は『資料編』。TKWOの「活動記録年譜」「定期演奏会全記録」「委嘱作品リスト」「レコーディングデータ」などが収録されている。

同書は、定価3080円(税込)。書店のほか、TKWO事務局からの購入も可能。詳細はTKWOのウェブサイト(https://www.tkwo.jp)を参照。

【問い合わせ】TKWO事務局 TEL03(5341)1155