国連100万ドル基金の調印式 川端理事長と中満代表がスピーチ 核廃絶署名に携わった会員の声


中満泉・国連軍縮担当上級代表 スピーチ要旨(日本語訳)

ご参加くださった全ての皆さまに、歓迎の意を表します。とりわけ、軍縮・不拡散教育について、知見と経験を私たちに分かち合ってくださるパネリストの皆さま、立正佼成会の川端理事長さまを心より歓迎します。

国連軍縮部と立正佼成会との関わりは1983年にさかのぼります。長年のご支援に対し、国連軍縮部を代表して感謝を申し上げます。ご支援頂きました100万ドルは、今後10年間、国連軍縮部の主にアジア太平洋地域の軍縮・不拡散教育の推進に充てさせて頂きます。そのことを皆さまと確認し、公式行事として合意書を交わすことができますことは、喜びであります。

教育は、軍縮と核不拡散を進めるために、非常に重要な役割を担っており、私たちの共通の未来にとって不可欠な投資と言えます。南アフリカの大統領を務めたマンデラ氏は、「教育は最強の武器である。教育によって世界を変えることができる」と述べました。教育は、次世代の指導者が、軍縮という世界共通の課題を解決する大きな助けになります。私はこうした取り組みが将来、国際平和と安全の強化につながっていくと確信しています。

2002年、国連が発表した『軍縮・不拡散教育に関する国連報告書』は、「教育や訓練は依然として重要であるにもかかわらず、平和、軍縮、不拡散を促進する道具として十分に役立てられていない」と指摘しています。その状況は今日も変わりません。国連軍縮部は、国連加盟国、NGO、一般市民と共に、軍縮・不拡散教育を促進する取り組みを継続しており、この席で、取り組みの一部を紹介します。

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