国連100万ドル基金の調印式 川端理事長と中満代表がスピーチ 核廃絶署名に携わった会員の声

署名運動に携わった会員の声

 

未来への願い込めて 仙台教会 女性(63)

出会う人の全てに、署名を頂くつもりで、かばんに署名用紙を常備していました。当時は東西冷戦の真っただ中。各国が軍備に莫大(ばくだい)な資金を注いでいる状況を説明し、その資金を飢餓や貧困の解決にと訴えました。

核兵器が多くの犠牲者を出し、生き残った人にも重い後遺症を負わせ、環境にも影響を及ぼす。このことを教会で学びましたから、核兵器のない未来への願いが、署名運動の原動力でした。

あれから35年、北朝鮮の情勢に、身に迫る危機を感じます。今、孫がいますが、この子たちの世代が安心して暮らせる世界であるよう、私たち一人ひとりが、戦争の悲惨さを学んで伝え続けていかなければならないと思っています。

今でも平和考える原点 浜松教会 女性(60)

35年前、青年部の平和学習に参加して、広島平和記念資料館を見学し、一発の原子爆弾によって多くの人が無残に殺された現実を知りました。広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑の前で慰霊供養を行った時、「ありふれた日常を、戦争で奪われたくない」と思いながら読経したことが忘れられません。

間もなく、教会で署名運動が始まりました。取り組みの中で、「危険を冒してまで武装するよりも、むしろ平和のために危険を冒すべきである」という開祖さまの言葉に出合い、感銘を受けました。そして、自分にできる平和への行動として、署名運動に取り組み、職場の仲間の協力を得て、一週間で社員120人の署名を頂きました。

広島での体験と署名運動、そして開祖さまの言葉は、今も、平和について考える際の原点です。

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