「親子で取り組むゆめポッケ」各地の活動 真心をたくさん届けたい

宮田教会

宮田教会は今年、「親子で取り組むゆめポッケ」の目的や意義を少年部員に伝えるため、寸劇仕立ての啓発動画「Dream Pocket 2022」を制作した。出来上がった動画は7月中旬からSNSを通じて各家庭に配信された。

青年部のスタッフが、ゆめポッケを受け取る世界の子供たちに扮(ふん)し、寸劇仕立ての啓発動画を制作した

同教会は長年、少年部員を対象に学習会を開くなど啓発に力を入れてきたが、動画を使った取り組みは今回が初めて。コロナ禍の影響で、従来のように教会道場に参集しての活動が難しい中でも、少年部員が各家庭で楽しみながらゆめポッケを作成し、自然と学びを深めていけるようにとの願いが込められた。

5分間の寸劇に登場するのは、紛争や対立など、過酷な環境で生きる世界の子供たちだ。ある日彼らは、日本から来た佼成会の青年と出会い、ゆめポッケを手にする。「私も夢をかなえるために勉強したい!」。ゆめポッケを通し、子供たちは将来に希望を見いだしていく。

それぞれの役は、同教会の小・中学生や保護者が演じた。出演者の一人(14)は、「教会のみんなと楽しく動画の撮影ができました。世界の子供たちが夢をかなえられるようになればいいと、改めて思います」と話した。

動画を見た多くの少年部員から「面白かった」との声が届いたほか、保護者からも、ゆめポッケの意義を再確認できたという感想が寄せられるなど、各家庭で活動への意識が高められた。

取り組みの中心を担った少年部長(39)は、「少年部のみんなには、厳しい状況に置かれた子供たちに思いを寄せ、相手の気持ちになって考えられる人になってほしい」と語った。

東京西支教区

東京西支教区は7月24日、ゆめポッケの配付先であるフィリピン・ミンダナオ島の子供たちとの交流を目的に、ウェブ会議システムを使って平和学習会「子どもサミット IN TOKYO WEST」を開催した。当日は、本会一食(いちじき)平和基金のパートナー団体「ミンダナオ子ども図書館」(MCL)と同支教区の少年部、学生部員をオンラインでつなぎ、約100人が同国の子供たちと交流した。

フィリピン・ミンダナオ島の子供たちと交流を深める東京西支教区の少年部員たち(「Zoom」の画面)

第1部では、同支教区の少年部員がフィリピンについて調べたことを発表。続いて、MCLスタッフ(24)と現地スタッフ(42)がミンダナオの子供たちの状況や、ゆめポッケが配付される様子を報告し、「コロナ禍の今、MCLのスタッフが一軒一軒家庭を訪問して、手渡しています。ゆめポッケを通して子供たち、そしてスタッフも自分に自信が持て、未来へ希望を抱くことができるようになったと感謝しています」と語った。

第2部では、ゲームや質疑応答などを通して親睦を深めた後、MCLの子供たちがフィリピンの歌と童謡「ふるさと」を日本語で披露し、本会の参加者から「きれいな歌声で感動しました」「元気が出ました」などの感想が寄せられた。

最後に、参加者を代表して大田教会の少年部員(11)が「MCLについてあまり知識がなかったので、今日は、お互いを知り合うとても良い機会になりました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。