風雲急を告げる朝鮮半島とキリスト教(海外通信・バチカン支局)
新型コロナ危機の警鐘 ローマ教皇が訴え
ローマ教皇フランシスコは6月21日、バチカン広場での正午の祈りの席上、国連で定められた「世界難民の日」(同20日)に言及し、「難民の尊厳と安全を保障するために保護が必要であることを、新型コロナウイルスの危機は明らかにした」と強調した。その上で、「全ての人間、特に深刻な危機的状況に直面し、逃げるしかない人々を適切に守るため、私と一緒に祈ってください」と呼び掛けた。
また、同ウイルスによる危機は「人間と環境の関係についても、私たちに反省を迫った」と指摘。「ロックダウン(都市封鎖)が環境汚染を減少させ、車や騒音から解放された多くの場所で自然の美しさを再発見することができた」と述べ、「さまざまな活動が再開され始めた今、私たちは『共通の家(地球)』の保全に対し、より強い責任感を持たなければならない」と伝えた。市民たちによる草の根レベルからの環境保全の取り組みを奨励し、共通善(公共の利益)に対する意識を芽生えさせる市民運動が世界各地で推進されていくことを願った。