佼成学園中学・高校「渦潮祭」収益金を本会に寄付 浄財は本会一食平和基金を通じパレスチナ・ガザ地区の人道危機緊急支援へ

國富理事長との懇談では、渦潮祭の盛り上がりの様子などが報告された

佼成学園中学・高等学校の青木謙介学校長と同高校の生徒会代表者ら5人が11月10日、立正佼成会本部の事務庁舎(東京・杉並区)を訪れ、今秋に催された文化祭「第67回渦潮祭」での収益金58万4487円を本会に寄付した。國富敬二理事長が応対した。

渦潮祭は、同中学・高校の生徒による研究発表や日頃の学園生活の一端を、家族をはじめ一般の人々にも広く参観してもらう恒例行事。コロナ禍により昨年まで、来場者を家族などに限定していたが、今年は感染症対策を講じながら4年ぶりに通常開催された。飲食の提供を行う模擬店も再開され、9月23、24日の両日には、会場となった同校に過去最高の約4800人が足を運んだ。

同校は例年、文化祭の収益金を国際機関に贈呈していたが、今年は生徒会役員と生徒会指導部の教諭で改めて寄付先を検討した。世界情勢が極めて緊迫する中、「立正佼成会の一食平和基金を通じて、紛争や貧困などで生命が脅かされている世界の人々への支援に活用してほしい」などとの声が上がった。加えて、同校に対する本会の教育支援などへの感謝の意を込めて、このたびの収益金の寄付が決まった。

國富理事長との懇談では、生徒会指導部主任の西田真悟教諭が今年の渦潮祭の様子を報告。「コロナ禍を経て4年ぶりの通常開催が実現し、大いに盛り上がりを見せました。90人のメンバーから成る実行委員会をはじめ、生徒たちの自主的かつ主体的に取り組む姿勢が文化祭を成功に導いた要因」と総括した。

これに対し國富理事長は、「文化祭からのご寄付を大変有り難く受けとめています。生徒の皆さんの純粋な心に感激しております」と謝意を示した。

教団を代表して國富理事長に寄付金が贈呈された(写真中央・田中生徒会長、右・ウィリアムズ文化祭実行委員長)

今回の寄付について、生徒会長の田中太陽さん(高校2年)は「僕たちを支えてくださる皆さんへの感謝の思いから、寄付をさせて頂くことになりました。今、支援を必要とする国や地域に充てて頂ければと思います」と感想を語った。

また、文化祭実行委員長を務めたウイリアムズ昌さん(高校2年)は「渦潮祭が大成功を収められたのは来場者の皆さんのおかげです。さらに元をたどれば、僕が本学で学び、今回の文化祭実行委員長を担えたのも、創立者である庭野日敬名誉学園長が佼成会を創設され、佼成学園をつくられたからです。僕たちの感謝の気持ちを込めた寄付金を世界の人々のために役立てて頂きたい」と話した。

同校から寄せられた浄財は、本会一食平和基金に寄託され、同運営委員会が行うパレスチナ・ガザ地区の人道危機緊急支援に活用される。