西日本豪雨で被災した北広島、広島、宇和島の3教会を庭野会長が訪問

北広島教会

5月21日から23日まで、昨年7月に西日本を襲った記録的な豪雨(平成30年7月豪雨)で甚大な被害を受けた広島県の北広島、広島両教会、愛媛県の宇和島教会を庭野日鑛会長が訪問した。

計856人の会員が参集。庭野会長は、各教会で会員による被災体験などの発表に耳を傾け、法話を通して会員を励ました。また、豪雨により甚大な被害を受けた宇和島市吉田町、大洲(おおず)市を視察し、浸水被害を受けた会員宅を訪れた。

会員が信仰の学びや被災体験を発表

庭野会長は5月21日、北広島教会(220人)と広島教会(441人)を訪れた。北広島教会では主任(71)、女性会員(40)、青年男子部員(26)が信仰による学びを発表。広島教会では支部壮年部長(67)、主任(74)、女性会員(60)が被災体験を語った。

この中で北広島教会の女性会員は、学業や人とのコミュニケーションが不得手な長男に対し、事あるごとに叱っていたが、家庭教育への参加やサンガ(教えの仲間)のアドバイスを通じ、子供の良さを認められず、自分の価値観で見ていたことに気づいた体験を披歴。長男の素晴らしさに目を向ける中で、相手の立場に立つ大切さを学んだと語り、「子から学ぶことができる母になれるように努力していきたい」と決意の言葉を述べた。

広島教会

一方、広島教会の女性会員は自宅が濁流にのまれ、20時間後に救出された体験を発表。がれきに挟まれ身動きがとれずにいた時、隣家の住民の救助を求める声が聞こえたが、その人は亡くなり、今も自分だけが助かった負い目と悲しみを抱えながら、読経供養を通じて冥福を祈り続けていると明かした。「生かされたいのちを人さまのために使わせて頂きます」と語った。

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