終戦から73年 本会の「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典 共に生きる世界を築くと誓願

次いで会員を代表し、戦争を経験した長崎教会の女性(84)が体験説法を行った。

女性は小学3年生の時、父親の転勤で長崎市から佐世保市内に移住し、その2年後の8月9日、長崎に原爆が投下されたことに言及。原爆によって、通っていた長崎市内の小学校が半壊し、担任の教師や多くの級友を亡くした悲しみを語った。

現在は、会長を務める法輪クラブ(高齢の会員対象)の仲間と共に、毎月9日に長崎市原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂で慰霊供養を行っていること、半壊した母校の一部が平和祈念館となり、遺品などが展示されていることなどを紹介し、平和の尊さをかみしめた。最後に、「憲法改正」の論議が高まっていることに触れ、戦争体験者の高齢化が進む中、次の世代に戦争体験を伝えていく決意を述べた。

この後、川端健之理事長が講話に立った。

川端理事長は、一人ひとりの生命は人類の起源から連綿と続いた結果であることを自覚し、いのちを受け継いできた父母や先祖に感謝して生きることが戦没者への供養になると語った。