宗教的偏見や抑圧をなくし、信教の自由を守る 米国で第35回IARF世界大会 

「諸宗教公共アクション」として市内を行進する参加者たち

「第35回国際自由宗教連(IARF)世界大会」を兼ねた諸宗教対話交流「リイマジニング・インターフェース」が7月29日から8月1日まで、米国のジョージ・ワシントン大学で開催された。

IARFは、信教の自由を守り、宗教的偏見や抑圧をなくし、諸宗教対話と協力を目指す組織。1900年に同国・ボストンで創設され、近年は4年ごとに各国で世界大会を実施している。これまでは開催国の加盟団体が大会を主催してきた。今回は、IARF加盟のユニテリアン・ユニバーサリスト協会(UUA)に加え、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)米国委員会、ユナイテッド・レリジョンズ・イニシアチブ(URI)など米国の諸宗教団体が共催。他団体との共催は今回が初めてとなる。

今回の交流には約300人が参集。立正佼成会は澤田晃成総務部部長を団長とする使節団を派遣し、齋藤高市国際伝道部部長、柳田季巳江総務部次長(渉外グループ)、藤田悦子ニューヨーク教会長、同教会会員らが参加した。

ユダヤ教のラビで、昨年まで国務省の国際宗教自由大使を務めたデイビット・サパーステイン師、ジェニファー・ベイリー牧師ら、米国で影響力を持つ宗教指導者4人の開会式での基調講演によって幕を開けた。

翌30日には団体ごとのプログラムの時間が設けられた。この中で行われたIARF総会では、評議員会による過去4年間の活動報告や「前回会議の議事録承認」「財務報告及び監査報告承認」の動議などがなされた。また、三役(会長、副会長、財務理事)を含む新たな国際評議員(任期4年)11人を選出。新会長には、ユニテリアン・アセンブリーのロバート・インス師、財務理事に金光教泉尾教会の三宅善信師、国際評議員の一人に本会の柳田次長が選任された。

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