社会と行動変容のための宗教・グローバルワークショップ 光祥次代会長のスピーチ
7月10日にバンコクで行われたユニセフと世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会の共催による「社会と行動変容のための宗教・グローバルワークショップ」の開会式の席上、立正佼成会の庭野光祥次代会長がスピーチに立った。全文を紹介する。(文責在編集部)
尊敬する宗教指導者、活動家、政府関係者、市民社会のリーダーの皆さま、そして全世界のユニセフのパートナーの皆さま、日頃より世界各地で子供の福祉・保護を力強く推進、活動されている皆さまが一堂に会し、これまでの実績を検証し、より効果的なパートナーシップを展開することを目的とする今回のワークショップの取り組みに対し、私は心からの尊敬と敬意を表したいと思います。
私たち日本の仏教教団である立正佼成会は、これまで40年近くにわたり、在家会員によるユニセフ募金活動を推進してまいりました。草の根の人々の世界の子供たちへの思いが集まり、1979年から2017年までの累計額として、69億4572万5617円の寄付をさせて頂きました。私自身も小学生の頃、募金のために近くの駅に立ちました。また私の子供たちも同じように募金活動をさせて頂きました。この募金活動は、募金による支援を受け取る子供たちばかりでなく、立正佼成会の子供たちに、「どこか遠くにいる子供たち、受け取ってくれる子供たちの役に立ちたい」と願う心、人の役に立つ喜びを感じる機会を与えてくれる貴重な経験です。
また、私は世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際共同議長として、「ユニセフ本部と世界宗教者平和会議国際委員会によるグローバル・パートナーシップ」が30年近くにわたって展開されてきたことにも感謝申し上げます。このことは、ユニセフが、子供たちの保護と包括的、全人格的な成長のために、子供の保護に携わる人々と諸宗教者による「平等で、相互尊重に基づいたパートナーシップ」を重視されてきた証明であると考えております。