本会バングラデシュ教会がロヒンギャ難民の支援活動 一食平和基金から寄託受け

会員と共に支援に携わって

「一食を捧げる運動」に取り組む日本の皆さんの思いを、ロヒンギャの人々にお届けできることを有り難く思います。

会員からは当初、ミャンマーの多数派である仏教徒から迫害され、逃れてきたロヒンギャの人々が、仏教徒の私たちに何か仕返しをするのではないか、という声も上がりました。しかし、彼らが置かれた状況を丁寧に説明していくと、誰もが支援に賛同してくれました。

法華経には、人は衆生を救うために願って生まれてきたという、「願生(がんしょう)」が示されており、バングラデシュ教会では、全員でその意義を学ばせて頂いています。現在、こうして教会が一丸となって支援に携われるのは、仏さまの教えを皆さんが深く理解してくださっている証しだと思います。

宗教が対立の要因のように言われていますが、他の宗教者の方々もまた、私たちと同じ思いで取り組まれています。今回の問題が起きた時、難民キャンプの近くにある寺院の若い僧侶が、法衣を身に着けたまま真っ先に難民のもとに駆け付けました。彼は難民にたくさんの果物を届けたのです。とても勇気ある行動です。

私は、こうした青年僧侶がこの国にいること、それが希望の光だと思いました。私たち立正佼成会会員も彼のように、支援活動を通して信仰者としての姿勢を示し、さらにこれを一つの機縁として、支援の輪が広がっていくことを願っています。

難民キャンプには、子供が多く、また、おなかが大きなお母さんもたくさんいます。12月から2月にかけて寒さが厳しくなりますし、これから生まれてくる子供たちがとても心配です。ロヒンギャの方々に一刻も早く心の平和と安寧を取り戻して頂けるよう、祈りを捧げ、支援活動を継続していきます。

WCRP/RfPバングラデシュ委員会でも、諸宗教者や大学教授が、支援の話し合いを進めているところです。宗教者が協力していけば、必ず平和が来る――そう信じています。

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