インタビュー

【水中考古学者・山舩晃太郎さん】悠久の歴史を今に伝える 世界の海洋の沈没船を研究

世界中の海には300万隻を超える沈没船やクレオパトラ宮殿など、水位上昇によって没した遺跡が眠っている。これらは全て「水中遺跡」と呼ばれ、はるか悠久の歴史を辿(たど)る上で貴重な痕跡となる。日本では馴染(なじ)みの薄かった「水中考古学」にいち早く着目し、年間20隻以上の沈没船の調査・研究にあたる山舩晃太郎さんに、水中考古学の魅力や将来の展望について聞いた。

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【東日本大震災語り部・五十嵐ひで子さん】震災の記憶と教訓を次代へ 九死に一生を得た経験から

東日本大震災の発生から、今年3月で9年を迎える。当時、9.3メートル以上の波の高さを記録した福島・相馬市で、五十嵐ひで子さんは、夫と叔父を亡くし、自身も津波にのまれた。これまで、五十嵐さんは震災の記憶と教訓を継承しようと、語り部として自らの体験を伝えてきた。語り部を続ける思いを聞いた。

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【元東レ経営研究所社長・佐々木常夫さん】苦しみを乗り越える原動力 幸せになるという強い意志を

大手化学企業に入社し、事業改革や破綻寸前の会社の再建などを手がけ、取締役を務めた佐々木常夫さん。この間、家庭では、40回以上の入退院を繰り返した妻の看護、自閉症の長男を含めた3人の子供の育児に尽くした。どちらも手を抜かず、自己をコントロールし、「幸せになる」という強い意志を持ち続けたと語る。ビジネスや生き方に関する書籍を多数発刊してきた佐々木さんに、幸せになる秘訣(ひけつ)を聞いた。

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【オイカワデニム代表取締役・及川洋さん】新たな資源でジーンズを開発 環境に配慮したものづくりを

宮城・気仙沼市でジーンズを製作する有限会社オイカワデニムの及川洋代表取締役は、大量に廃棄されていたメカジキの吻(ふん=角)を活用したジーンズを開発した。東日本大震災を機に、地元の特性に目を向け、天然素材による環境に配慮したものづくりの一環だ。昨今、大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システムは環境に多大な負荷を掛けると指摘されている。及川さんに、新たなジーンズが誕生するまでの軌跡や、環境に配慮したものづくりの大切さなどについて聞いた。

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【同志社大学教授・竹内オサムさん】時代を映す日本のマンガ 世界に通じる魅力と背景

今夏、大英博物館でマンガ展が開催された。日本のマンガは海外でも人気を博し、ポップカルチャーの一つとして発展してきた。年代や性別、国籍を超えて親しまれる日本のマンガの魅力とは何か――。研究の第一人者で、特に手塚治虫氏について詳しい同志社大学の竹内オサム教授に、発展の背景と、現代のマンガが映す時代性について聞いた。

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WCRP/RfP国際共同議長  庭野光祥次代会長に聞く 第10回世界大会を終えて

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第10回世界大会が8月20日から23日まで、ドイツ・リンダウで行われ、大会宣言文を採択して閉幕した。立正佼成会の庭野光祥次代会長は国際共同議長として開会式でスピーチし、大会でのさまざまな議論に耳を傾けた。大会終了後に国際評議員会が開かれ、国際共同議長に再任された。今大会の意義や成果、課題、宗教者の役割などについて話を伺った。

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WCRP/RfP国際委員会 杉野恭一副事務総長に聞く

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第10回世界大会が8月20日から23日まで、ドイツ・リンダウで開催された。今大会はドイツ外務省の協力によって行われ、125カ国の宗教者900人をはじめ1000人以上が参集した。WCRP/RfP国際委員会の杉野恭一副事務総長に大会の成果や今後の展望などについて話を聞いた。
(写真提供=WCRP/RfP日本委員会)

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【シングルズキッズ株式会社代表取締役・山中真奈さん】人との温かいつながりの中で子供たちの心を育む社会を

孤立しがちな母子家庭を支えるため、山中真奈さんは28歳で「シングルズキッズ株式会社」を設立し、東京で母子家庭専用のシェアハウス事業を始めた。山中さん自身、思春期に家庭に居場所を見つけられず、外で派手な生活を送って寂しさを紛らわせた。そうした経験から、どんな子も「最高にハッピーにしたい!」との強い思いでシェアハウスに住み込みながら、運営にあたる。起業の願いやシェアハウスの取り組み、子供たちの心を育むために必要なことなどを聞いた。

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【世界宗教者平和会議日本委員会理事長、日本聖公会首座主教・植松誠さん】“地球家族”の一員として 宗教者が慈しみの実践を

第10回世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)世界大会が今年の8月20日から23日までドイツ・リンダウで開催される。大会を前に、日本代表団の団長を務めるWCRP/RfP日本委員会の植松誠理事長(日本聖公会首座主教)に、大会への期待や宗教協力の成果、信仰の意味などについて聞いた。

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【高野山真言宗生蓮寺住職・高畑公紀さん】仏の教えを象徴する蓮を愛で 人とつながり、心安らぐ社会を

「蓮華」ともいわれ、仏教の理想を表すとされる「蓮の花」。高野山真言宗生蓮寺(奈良・五條市)の住職を務める高畑公紀さんは、15年前から蓮に魅了され、さまざまな品種を育てている。今では120種類300鉢を栽培。参拝者の目と心を和ませ、地域おこしにも一役買っている。昨年、『見る、育てる、味わう―五感で楽しむ蓮図鑑―』(淡交社)を出版した。人を引きつける蓮の魅力、仏教における蓮の意味合いなどについて話を聞いた。

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