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【舞台女優・神田さち子さん】声なき声を伝える――中国残留婦人の生涯を演じ続けて

1931年の満州事変以降、農村開拓と軍事的役割を担うため、国策として27万人ともいわれる日本人が満州(中国東北部)へ渡った。その後、敗戦に伴う混乱の中、帰国がかなわず、生きるために現地の男性と結婚した「中国残留婦人」がいた。女優の神田さち子さんは、彼女たちの半生を描いたひとり芝居「帰ってきたおばあさん」を演じ続けて22年になる。舞台に込めた思いを聞いた。

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『現代を見つめて』(22) 文・石井光太(作家)

平和への願いをつないで

「ダークツーリズム」という言葉がある。戦争の跡地など、人類の負の遺産を巡る観光のことだ。

日本で最も有名なのは、「原爆ドーム」だろう。一九四五年八月六日、ほぼ真上で原爆が炸裂(さくれつ)し、爆風と熱線で外壁だけがかろうじて残った建物だ。一九九二年にユネスコの世界遺産となっている。

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第35回庭野平和賞が決定 レバノンのアディアン財団に

「第35回庭野平和賞」の受賞団体が、レバノンのNGO「アディアン財団」に決定した。公益財団法人「庭野平和財団」(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)は2月19日、京都市内のホテルで記者発表会を開き、席上、庭野理事長が発表した。アディアン財団は、シリア内戦で傷ついた人々を支える和解構築プログラムの開発をはじめ、国内外で宗教対立を超えた和解と、健全な市民社会の構築に取り組んできた。贈呈式は5月9日、東京・港区の国際文化会館で行われ、受賞団体に賞状、顕彰メダル、賞金2000万円が贈られる。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ フルート・前田綾子さん Vol.3

「私の人生はいつも誰かに導かれて、この道を歩んできました」。前田綾子さんはそう話す。3回目となる今回は、東日本大震災発生から1カ月後に被災地を訪ねた当時を振り返り、人々との関わりを通して感じた音楽の力について語る。

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写真企画「光彩の詩」の第11回

写真家・黒原範雄氏による写真企画「光彩の詩」の第11回。裏磐梯三湖の一つ、檜原湖は、湖岸周が30キロを超える裏磐梯地域最大の湖だ。氷結した檜原湖にこの季節だけ見られる雪原が現れ、沈む夕日が美しい「落日の印象」をはじめ、青空と霧氷のコントラストが冴(さ)える「晴れた日に」、繊細な風景を切り取った「淡く美しく」の3点を紹介する。
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