教皇特使の米国訪問(海外通信・バチカン支局)
ウクライナ和平交渉に向けた調停に余地を見いだせない状況の中で、バチカン外交は人道問題を中心に据えて平和に向けての“雰囲気づくり”に挑戦している。6月には、教皇特使のマテオ・ズッピ枢機卿(伊カトリック司教会議議長、聖エジディオ共同体指導聖職者)がキーウとモスクワを訪問し、両国の政治、キリスト教の指導者たちと面会した。
世界に目を向けて自分ができることを WCRP日本委「和解の教育タスクフォース」セミナー
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会「和解の教育タスクフォース」主催のセミナーが7月22、23の両日、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開講され、37人が参加した。
頼れる人、場所、心――青少年の居場所を考える
不登校や虐待など、子供たちを取り巻く問題が取り沙汰されて久しい。学校や家庭に安心できる居場所がなく、身近に悩みを相談できる大人もいない。そんな青少年を支援するための「居場所」づくりが課題となっている。今回の特集では、会員の体験と早稲田大学の阿比留久美教授の談話を紹介し、青少年から頼られる人となるため、地域の大人にできることを読者と共に考えたい。
(体験者の記事は、プライバシーに配慮し仮名とする)
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(76) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
これからの「道徳」の話をしよう
先月(6月18日)に駐日ジョージア大使(ティムラズ・レジャバ氏)が、自分が足を組んで電車の優先席に座っている様子をツイッターに投稿したところ、大きな反響があり、その是非についての議論が盛り上がった。日刊紙でも大使にインタビューがなされて、私がコメントを求められた(朝日新聞7月14日付夕刊)。
忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(12)最終回 写真・文 猪俣典弘
戦争が破壊して奪ったものを回復させることは人間の使命
苦難を歩んできた残留二世たちの生き方が問いかけるもの
一年間、苦難の戦後を生きてきた「忘れられた日本人」であるフィリピン残留日本人二世たちの声に耳を傾け、思いを馳(は)せて頂きありがとうございました。