『利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割』(12) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

画・国井節

「対話回避病」を治そう

国会がようやく開かれて、憲法をめぐる議論が始まっている。国会議員だけでなく、全ての人々が政治について熟慮すべき時が来た。

こういった時にこそ、対話が必要だ。でも、こういった大きな問題になると、対話ができなかったり、意外に話が弾まなかったりすることが多い。国会の議論がいい例だ。野党が質問しても、政府がはぐらかしたり議論から逃げたりすることが多いからだ。

一般の人々は、未知の人に政治や宗教について下手に話を始めようとすると、危険な人ではないかと思われて警戒されてしまいかねないから、本当は大事なことだと分かっていても、こういった話題を避けがちだ。

いってみれば、重要な話題に対する「対話回避病」にかかっている人が日本には多いように見える。あなたはどうだろうか? こんな病から回復するためにはどうすればいいだろうか。

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