深淵の崖に立つ中東情勢に挑戦する世界宗教者平和会議(海外通信・バチカン支局)

世界教会協議会(WCC)のプレスリリース(4月10日付)と、バチカンの公式ニュースサイトである「バチカンニュース」(13日付)は、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会と欧州ムスリム賢人評議会が協力し、9日に対面とオンラインを併用した国際会議を開催して、40人を超える世界の宗教指導者、代表者が参加したと伝えた。

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バチカンから見た世界(178)文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

-「平和の神学」を説き続けるレオ14世(7)-

同じキリスト教でありながら、トランプ大統領やプーチン大統領を支える神が勝つのか、それとも、ローマ教皇レオ14世が他の諸教会と結束して説く神が勝つのか——という論争は、聖アウグスティヌスが、崩壊していく西ローマ帝国の例を挙げながら示した「地上の国」の論理だ。キリスト教徒は、世界史の中で既に実在し、「地上の国」と同時進行する、永久の愛の国である「神の国」に心と眼を向けて、地上を巡礼していかなければならない。世界史が、いずれかは、神による愛の業(わざ)である宇宙創造の秩序である平和と、その中における人間の救いに向けて収束されていくからだ。

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菅沼子ども村 庭野開祖、庭野会長の少年時代を追体験

立正佼成会の庭野日敬開祖の生誕120年を迎える今年も、生誕地である新潟県十日町市菅沼で「菅沼子ども村」(青年ネットワークグループ主管)が開催される。庭野開祖、庭野日鑛会長の幼少年期の追体験を通して豊かな心を育むことを願って実施され、3月14、15の両日には、沼田教会の少年部員ら17人が訪れた。

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「『平和評議会』からの離脱を/インドネシアの宗教・市民指導者」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

「平和評議会」からの離脱を/インドネシアの宗教・市民指導者(海外通信・バチカン支局)

3月10日、アジア7カ国の元首相や現役の閣僚らが集い、国際秩序について議論する「第1回アジア円卓会議」が東京で開かれた。その機会に、岸田文雄元首相と共に共同議長を務めたインドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ元大統領は、「朝日新聞」のインタビューに応じ、「正義の伴う世界秩序を追求することを諦めてはならない。例えば日本、ブラジル、インド、インドネシア、その他の中堅国が結束して国連改革を再び推進すれば、今よりはるかに良い結果が得られるはずだ」(16日付「朝日新聞デジタル」)と発言した。

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バチカンから見た世界(177)文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

-「平和の神学」を説き続けるレオ14世(6)-

同じキリスト教でありながら、トランプ大統領やプーチン大統領を支える神が勝つのか、それとも、ローマ教皇レオ14世が他の諸教会と結束して説く神が勝つのか——という論争は、聖アウグスティヌスが、崩壊していく西ローマ帝国の例を挙げながら示した「地上の国」の論理だ。キリスト教徒は、世界史の中で既に実在し、「地上の国」と同時進行する、永久の愛の国である「神の国」に心と眼を向けて、地上を巡礼していかなければならない。世界史が、いずれかは、神による愛の業(わざ)である宇宙創造の秩序である平和と、その中における人間の救いに向けて収束されていくからだ。

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「核にまつわる戦争の不条理――フィリピンの枢機卿」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

核にまつわる戦争の不条理――フィリピンの枢機卿

米国とイスラエルによるイラン攻撃の目的は、「イスラーム・シーア派の神権・政権の打倒」と「イラン核開発の阻止」であった。

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食から見た現代(25) 支援の入口として――配食支援プロジェクト  文・石井光太(作家)

こども家庭庁によれば、現在の日本では中高生の約17人に1人が「ヤングケアラー」に相当するという。(令和2年度調査)

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バチカンから見た世界(176)文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

-「平和の神学」を説き続けるレオ14世(5)-

ローマ教皇レオ14世は、バチカンでさまざまなグループと謁見(えっけん)してスピーチする際、「あなたたちに平和がありますように」というあいさつで始めることが多くなった。復活したキリストが、彼の十字架上の死に戸惑い狼狽(ろうばい)している弟子たちに向かって発した最初の言葉で、そのうちにキリスト教の教えが凝縮されているからだ。「平和」は、神の愛による宇宙と人間の創造の業(わざ)によって定められた秩序といえる。だから、人間のみの力で世界平和を構築しようとする「神不在の世界平和」を強く糾弾する。世界平和は、まず「神からの恵み」なのだ。

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「箍の外れた世界が来るのか――戦争に揺れ動く中東とアジア」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

箍の外れた世界が来るのか――戦争に揺れ動く中東とアジア

米国とイスラエルは2月28日、イランに対する大規模な軍事作戦を開始し、3月1日現在も進行中だ。イランは、イスラエルのみならず、湾岸諸国にある米軍基地に対してミサイルやドローンを使っての攻撃で応酬している。そして、国営イラン通信は1日、国家最高指導者のハメネイ師(86歳)が米国・イスラエル両軍の攻撃で死亡したと伝えた。

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バチカンから見た世界(175)文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

-「平和の神学」を説き続けるレオ14世(4)-

米国カトリック教会の枢機卿3人(ブレース・スーピッチ・シカゴ大司教、ロバート・マケロイ・ワシントンDC大司教、ジョセフ・トビン・ニューアーク大司教)は、トランプ政権の外交政策に「倫理規範」を要請し、教皇レオ14世が今年初頭、バチカン付け外交団に向けて行ったスピーチの中に、「ここ数年の米国による外交政策の道程を定めるための倫理的羅針盤がある」と主張していた。ローマ教皇レオ14世は1月19日、バチカン付外交団(184カ国)に向けて行った長文のスピーチの中で、聖アウレリウス・アウグスティヌス(354〜430)が体系化した宗教地政学と平和神学の大書『神の国』(426年、全22巻)について述べた。

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