教皇とバイデン米大統領が中東情勢を巡り電話で会談(海外通信・バチカン支局)
バチカン報道官のマテオ・ブルーニ氏は10月23日、ローマ教皇フランシスコが22日午後にバイデン米大統領と20分間の電話会談を行ったと明かした。内容は、「世界の紛争状況と平和に向けた道程を模索する必要性」とだけ公表した。一方、ホワイトハウスが同日に発表した「リードアウト」(声明文)によると、同大統領と教皇は、「イスラエルとガザ(パレスチナ自治区)における最新の展開」について話し合ったとのこと。
大船教会発足70周年記念式典 記念セレモニーを全地区で開催 対話通し喜びかみしめる
会員一人ひとりに「大切にされている」という実感を持ってもらいたい。その願いのもと、立正佼成会大船教会は今年4月から半年間、全63地区がそれぞれ主催する教会発足70周年記念セレモニーを教会道場で開催してきた。内容は、読経供養のほか、フラダンスの披露、合唱、ミニ説法などさまざま。当日に参加できない会員のインタビュー動画を上映した地区もあり、工夫を凝らした取り組みが展開された。
ガザ地区で攻撃される宗教施設(海外通信・バチカン支局)
イスラーム過激派組織ハマスが実効支配し、イスラエル軍による空爆が続くパレスチナ領ガザ地区で10月17日、英国国教会(中東聖公会)の運営する「アル・アハリ病院」が攻撃を受け、500人とも推定(18日現在)される死者が出た。犠牲者の多くはパレスチナ人で、約6000人が病院前の広場に避難していた。
「『COP28』に向けて世界の諸宗教指導者による『良心の合流点会議』開催」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
「COP28」に向けて世界の諸宗教指導者による「良心の合流点会議」開催
「第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議」(COP28)が11月30日から12月12日にかけて、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで予定されている。同会議の議長に任命されているUAEのスルタン・アル・ジャーベル産業・先端技術相は10月11日、バチカンを訪問し、ローマ教皇フランシスコと懇談した。UAEの国営通信社「WAM」は同日、教皇とアル・ジャーベル大臣が「COP28の議題を進展させるための、諸宗教が持つ決定的な役割」について話し合ったと伝えた。
バチカンから見た世界(141) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
バチカンのやまない核兵器廃絶アピール
9月26日は、国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」だった。ローマ教皇フランシスコは同日、9カ国語で発信される自身のX(旧ツイッター)アカウントを通し、「核兵器の保有は非倫理」であるとの確信を再表明するメッセージを投稿。教皇ヨハネ二十三世が公布した歴史的な平和回勅『地上の平和』(1963年)を引用しながら、「予測できない出来事が、(核兵器の)軍事態勢を始動させることも除外できない」と警告した。そして、核兵器禁止条約(TPNW)の批准国を増やすことで、「この『死の道具』を廃絶し、核兵器のない世界を構築するために努力していこう」とアピールした。
バチカンのウクライナ和平案に関するわずかな見解の変化(海外通信・バチカン支局)
バチカンは以前、ウクライナのゼレンスキー政権から、「ロシアによるウクライナ侵攻という事実の前で、(バチカンの維持してきた)中立という立場は存在しない」「誰が侵略者で、誰が防衛者なのかを明確にしない」「なぜバチカンはロシアを名指しで非難しないのか」「唯一の和平案はウクライナ政府の主張するものであり、人道支援を除いてバチカンの和平調停を必要としていない」といった批判を受けてきた。
中国との関係改善を目指すバチカン外交(海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇フランシスコは8月31日から9月4日まで、モンゴルを訪問した。その機中、中国の領空通過時に、習近平国家主席宛てにメッセージを送信。「モンゴルに向かう途上、貴国の領空を通過する機会に、貴殿と中国国民に対して善意のあいさつを送ります。中国国家の福祉のために私の祈りを約束しながら、あなたたちの上に一致と平和の神の祝福がありますようにと願っております」との内容だった。
那須教会発足70周年記念式典 笑顔と感謝でつながるサンガ
「支部のみんなといろいろな話をできる今が一番幸せ」「話を聴いてもらい笑顔になれるところが大好き」。9月3日、『笑顔と感謝で迎える七十年~すべての会員とつながる~』をテーマに、教会道場で挙行された那須教会発足70周年記念式典で上映された映像の一コマだ。会場のそこかしこに、笑みをたたえる会員の姿がたくさんあった。
第12回仏教合唱音楽交流会 佼成合唱団など8団体が出演
仏の教えを伝える美しい歌声がホールに響く――。「第12回仏教合唱音楽交流会~仏さまのみこころを歌にのせて~」が8月20日、東京・中央区の浄土真宗本願寺派築地本願寺の第二伝道会館蓮華殿で開催された。佼成合唱団をはじめ、大本山増上寺合唱団、築地本願寺合唱団楽友会など8団体が出演、聴衆らを含めて約200人が参集した。
ロシア、ウクライナ両大統領の会見を目指すアル・ナヒヤーン大統領とローマ教皇(海外通信・バチカン支局)
11月30日から12月12日までアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の開催が予定されている。その機会に、ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン大統領が、ローマ教皇フランシスコの同意を得て、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会見をアブダビで実現することを試みているとの報道がなされた。バイデン米大統領の了承と協力も得ており、敵対する両大統領の会見では、ウクライナ侵攻の「停戦」が目的にされるとのことだ。レバノンのフランス語紙「L’Orient-Le Jour」(OLJ)が、欧米とアラブ圏の外交筋から得た情報として掲載し、イタリアの複数メディアが関連ニュースを取り上げた。