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「所得再分配」で、なぜさらに貧しくなるのか 庭野平和財団公開シンポジウム『“格差”を越えて』(1)
庭野平和財団による公開シンポジウム『“格差”を越えて』が3月4日、佼成図書館視聴覚ホール(東京・杉並区)で開催された。基調講演では、東京大学社会科学研究所の大沢真理教授が、日本社会を覆う経済格差の実情について統計データを基に説明した。発言要旨を紹介する。(文責在編集部)
バチカンから見た世界(11) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
「魂と民を失った」と懸念される欧州連合は、どこに向かうのか(上)
欧州連合(EU)の礎石となる「ローマ条約」の調印(1957年3月25日)から60年が経過した。当時のベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの6カ国の代表が調印したローマ市庁舎に、3月25日、英国を除くEU加盟の27カ国の首脳が集い、条約調印60周年を祝うとともに、統合の将来像を描く「ローマ宣言」に署名した。英国の離脱を前に、結束を強める狙いがあるとみられている。
【カラーユニバーサルデザイン機構副理事長・岡部正隆さん】多様な色覚への理解を深め 暮らしやすい社会の実現へ
私たちの周囲に「色」はあふれている。「色」は生活を彩るだけでなく、効率よく情報を伝達する手段として、多くの場所で用いられる。色分けされた街角の道路標識や電車の路線図など、色による情報伝達は私たちの日常に欠かせなくなった。一方で、色彩表現が多様化するほどに、日本に320万人いるといわれている「色弱者」が生活で不便な思いをする場面も増えた。自らもその一人で、全ての人が不利なく、色による情報を受け取れるよう「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」の普及に携わる岡部正隆氏に、色弱者の抱える問題や活動への思いを聞いた。
たった一人のあなたを救う――人権学習会で日本駆け込み寺の玄秀盛氏が講演
立正佼成会の教会長を対象にした「人権学習会」が3月23日午前、法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われた。公益社団法人「日本駆け込み寺」代表の玄秀盛氏が『たった一人のあなたを救う』と題して講演した。
「アフリカへ毛布をおくる運動」 今年も4月1日から5月31日まで収集キャンペーン
アフリカの大干ばつ被害を受けてスタートした「アフリカへ毛布をおくる運動」(同運動推進委員会主催)の収集キャンペーンが、今年も4月1日から5月31日まで実施される。今年で33年目を迎える。これまでに市民や立正佼成会会員から提供された毛布は411万7325枚。心のこもった毛布がぬくもりとともにアフリカ諸国におくられてきた。今年も同運動に参加する本会の各教会では、それぞれの計画に基づいて啓発・収集活動が展開される。
10万人が犠牲となった東京大空襲の慰霊法要 本会台東教会の壮年部の願いで
一夜にして10万人を超える犠牲者を生んだ「東京大空襲」から72年、立正佼成会台東教会主催の第1回「言問橋東京大空襲慰霊法要」が3月26日に東京・台東区の隅田公園内で行われた。
ミンダナオに吹く風(2) 「あなたは、どこのNGOに?」 写真・文 松居友(ミンダナオ子ども図書館代表)
「あなたは、どこのNGOに?」
初めてミンダナオに足を踏み入れたときは、貧しくても、孤児になっても明るさを失わず、生き生きとしている子どもたちの様子に感動した。ミンダナオの子どもたちは、手を振ると必ず笑顔で応えてくれるし、なかには駆けよってきて手をつなごうとする子も多い。
地域の非営利団体に協力する「一食地域貢献プロジェクト」(3) 「日本盲導犬協会」(横浜教会が支援)
胴輪(ハーネス)を着けた訓練犬が、訓練士の左横を並行している。訓練士の左手にはハーネスから伸びる1本の金属棒が握られ、棒の動きで障害物の存在が伝わる。歩道橋の階段に差し掛かると、犬が前足を一段目に乗せて止まった。訓練犬は〈この先に上り階段があるよ〉と伝えたのだ。「グッド!(よくできたね)」。訓練士の声に、訓練犬はうれしそうに尻尾を振った。
えっ、これも仏教語!?(4) 【たりきほんがん】他力本願
「自分はなんの努力もせず、他人の力に頼って願望を成就しようとすること」などと、好ましくない意味で使われていますが、これでは、さぞ、阿弥陀さまもお嘆きのことでしょう。