「普門館からありがとう」 佼成文化協会長がラジオ出演しPR
10月31日、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)のラジオ番組「OH!HAPPY MORNING」に佼成文化協会の菅野泰正協会長が電話で出演し、11月5日から開催されるイベント「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ~」に向けた思いを語った。
このイベントは、今年12月から始まる普門館の解体工事を前に、吹奏楽ファンや関係者に感謝を込めて一般開放するもの。5日から11日まで、来場者は大ホールの見学のほか、舞台上で楽器の音出しをすることができる。
同番組の情報コーナー「OH!HAPPY STYLE」に出演した菅野協会長は冒頭、東日本大震災後に普門館大ホール天井の耐震調査を実施し、その結果を受けて使用を停止したことを説明。以降、改修や建て直しなど使用再開に向け、さまざまな可能性を検討したが、関連法規等に照らしてホールを建築することが難しいなど、いずれも困難との判断により、今年11月末の閉鎖が決まったと報告した。
今回のイベント実施の経緯も紹介。普門館が「吹奏楽の甲子園」と呼ばれ、全日本吹奏楽コンクールの会場として長く親しまれてきたことに触れ、「解体前に、普門館の舞台を目指されてきた方々へ、普門館から感謝の気持ちをお伝えしたいとの思いから開催する運びとなりました」と語った。菅野協会長がイベントの詳細を説明すると、番組の女性ナビゲーターは、「高校生の時に普門館に届かなかった人も、憧れの舞台に立つことができるということですね」と応じた。
最後に菅野協会長はリスナーに向け、「普門館は元々、普(あまね)く人々に門戸を開き、社会の文化向上に寄与する文化の伝道を、という願いのもとにつくられました。1970年の落成から48年間、たくさんの方に愛され、役割を果たすことができました。ぜひたくさんの方にお越し頂いて、最後のお別れをして頂ければと思います」と語った。
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