アフリカへ毛布をおくる運動 今年寄せられた毛布は2万9104枚

写真は、松本教会の毛布収集活動

「アフリカへ毛布をおくる運動」の今年のキャンペーン期間中(4月1日から5月31日まで)に収集された毛布は2万9104枚に上った。このほど、立正佼成会も加盟する同運動推進委員会が発表した。同時に、毛布の配付国も公表された。これと併せて今年4月に本会一食(いちじき)平和基金運営委員会の根本昌廣副委員長(時務部主席)が、同運動に流れる平和の理念について講演した要旨を紹介する。

今年、4月1日から5月31日のキャンペーン期間中には、市民へのPR活動や街頭での収集活動が展開された。本会会員や市民から寄せられた今年の総枚数は2万9104枚に上り、1984年の運動開始から累計で417万3755枚に達した。現在、毛布は神奈川・川崎市の日本通運東扇島国際物流センター内の倉庫に集積され、輸送準備が進められている。

また、毛布とともに提供を呼び掛けた海外輸送協力金については、8月31日時点で2694万6687円が寄せられた。なお、協力金は年間を通じて受け付けている。

同委員会はアフリカ各国のパートナー団体と連携し、支援の必要性や輸送ルートの確保を条件に協議を重ねた上で、配付する国や各団体に割り当てる配付枚数などを検討してきた。その結果、今年はHIV(エイズウイルス)感染率の高いマラウイ、モザンビークの2カ国を配付先に決めた。

今後、毛布は船で輸送された後、パートナー団体の協力によって陸送され、HIV陽性者・エイズ患者や孤児、高齢者、障がい者のほか、自然災害による被災住民にも優先的に配付される。

今年の毛布配付国、現地パートナー団体、配付枚数は次の通り。
◆マラウイ/マラウイ赤十字社(MRCS)=2万4274枚
◆モザンビーク/クリマ(KULIMA)=3240枚、共同体開発キリスト教協会(ACRIDEC)=1590枚

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