コンサートでは、選出された観客がステージに上り、指揮者にチャレンジした

夏休みを迎え、親子連れを対象とした東京佼成ウインドオーケストラ（ＴＫＷＯ）による「ファミリーコンサート」が８月２３日、東京・杉並区の杉並公会堂で開催された。幼い子がいる家族にもライブ演奏を鑑賞してもらいたいと、通常の演奏会では入場できない未就学児も参加できるコンサートだ。午前、午後の２回公演で、計１５００人が参集した。

演奏会では、ＴＫＷＯミュージックアドバイザー・藤野浩一氏の指揮のもと、「星に願いを」「ヤケティ・サックス」「『ニューシネマパラダイス』より愛のテーマ」など、全６曲を演奏。この中で、「アンパンマンのマーチ」をアレンジし、アニメ「それいけ！　アンパンマン」の主人公がコンビニエンスストアや競馬場に行くといった、さまざまなストーリー仕立ての演奏を披露した。また、観客から３人を選出し、それぞれがＴＫＷＯを指揮する時間も持たれた。

最後にはアンコール曲「ドレミのうた」をＴＫＷＯの演奏に合わせて、観客全員で大合唱した。

コンサート終了後、４歳の子供を連れた女性（３０）は、「小さい子供を連れていると、普段はなかなか生の演奏を聴ける機会がありません。今回の演奏会では、娘が歌ったり、手をたたいたりと大喜びで、一緒に楽しめて良かったです」と話した。