普門館とわたし(1)

普門館にまつわる思い出やエピソードを「普門館とわたし」として募集したところ、貴重な体験が投稿として寄せられています。編集部に届いた投稿を随時掲載していきます。第1回は、最初に届いた「ゆう」さんと、高校で吹奏楽部の部長として活躍した「小倉パン」さんの投稿です。(タイトルは編集部)

宇宙を体感

幼馴染みの姉の影響で小学生から吹奏楽を始め、挫折を味わった中学時代を経て高校は全国大会常連校へ進学しました。

幼馴染みの姉は「普門館は宇宙だ」と言っていました。私の小学生からの夢は、その普門館の大舞台で自分の一番大好きな楽器を演奏すること。ですが、強豪校のため、なかなか希望は通らず、初めての普門館は違う楽器での舞台となりました。悔しさとうれしさと複雑な感情でした。

高校最後の年、紆余(うよ)曲折を経て課題曲は一番好きな楽器での出場となりました。9年越しの夢がやっと叶(かな)った瞬間を、最後の12分間をこの先もきっと忘れることはありません。ステージから見た普門館は、本当に宇宙でした。
(ゆう・26歳女性・キャビンアテンダント)

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