TKWO――音楽とともにある人生♪ アルトサクソフォン・林田祐和さん Vol.2
サクソフォンを始めたきっかけは、楽器の見た目、「格好良さ」だったと林田祐和さんは話した。今回は、サクソフォンの魅力やあるテレビ番組でのエピソードを紹介する。
自由に表現したい! それを可能にする楽器
――アルトサクソフォンの魅力は?
サクソフォンといえば、多くの人が思い浮かべるのはアルトサクソフォンだと思います。詳しく知らない方のためにちょっと説明すると、サクソフォンと一口に言っても、実はバリトン、テナー、アルト、ソプラノの4種類があり、僕は、この全ての種類のサクソフォンと、それに必要なマウスピース、リードを持っています。ここではアルトサクソフォンだけでなく、サクソフォンの魅力をまとめてお伝えしますね。
奏者として何よりも強く感じているのは、どんなジャンルの音楽でも自由に表現できる完成された楽器ということです。それぞれの楽器に特徴がありますが、僕は、他の楽器にどうしても不自由さを感じてしまうんですよね。他の楽器は、例えば、指使いの速い演奏が難しい、音域が狭い、音量があまり出ないとか……。ですが、サクソフォンには大きな可能性があります。ジャズでも、クラシックでも、ポップスでも、さまざまな演奏に溶け込める。多くのことに挑戦し、自由に表現したい僕には、一番ピッタリの楽器です。
――さまざまなジャンルを演奏できるサクソフォンということですが、その中でもどのジャンルの演奏が好きですか
クラシックですね。佼成ウインドの定期演奏会が年に何回かありますが、そこでは、クラシック以外は演奏していません。僕たちの楽団は、クラシカルで質の高い音楽を意識し、そのことをとても大事にしているのだと感じています。もちろん、佼成ウインドはクラシック以外のジャズやポップスなどさまざまなジャンルの楽曲を演奏していて、どの時も真剣に行っています。ですが、僕が入団しようと思った一番の理由は、佼成ウインドが大事にしている、「クラシカルで質の高い音楽の追求」という、そのフィーリングです。クラシックをここの人たちと共に演奏したい、一緒につくり上げたい――その意識は入団した時も、そして今も変わることはありません。