広まる国際布教――Spreading the Dharma Throughout the World

アマゾンにまかれた法の一粒種 愛と慈悲の心で伝えたい

チアーゴ・ルイース・モラーエス・ブラーガ(39)=ブラジル

私は幼い頃から、ご先祖さまや幽霊などのスピリチュアルな存在が気になっていました。特に、人が大勢いる場所ではそうした思念を強く感じて苦しくなり、日常生活に支障を来すほどでした。

ありのままの私を受け入れてくれるところはないか――。インターネットでいろいろ探しては、さまざまな宗教を試みましたが、私が求めるものとは程遠いものばかり。それでも救われたい一心でたどり着いたのが、ブラジル教会のウェブサイトでした。2020年7月のことです。

自分とは違う文化や宗教を否定せずに受け入れ、在家の中で救われを目指す佼成会の姿勢と法華経の精神にひかれ、すぐにメールを送りました。経典と仏具を頂いて初めて自宅で読経した時には、不思議と、読経に込めた感謝の念を霊界にいるご先祖さまが喜んで受け取ってくれていると感じ、心が震えたのです。

その後、式典や法華経の勉強会などがオンラインで始まり、サンガと仏教を深く学ぶ中、ご供養によって自らの振る舞いや言葉遣い、心の持ち方という「身口意(しんくい)の三業(さんごう)」を省みることができ、布施行によって執着から離れられ、苦悩から解放されると知って感動した記憶は今も鮮明です。

現在、毎日のご供養でご先祖さまや家族など皆が幸せになるよう祈りながら、自分中心の見方を改め、全ての出来事を仏の智慧(ちえ)に照らして考えるように努めています。最近、友人から「そばにいると心地いい」「なぜ温かな雰囲気になったのか」と言われることも多く、自分の変化を実感しています。

私にとって佼成会は心の支えであり、苦から救い出してくれた最後の砦(とりで)。永遠の真理を説く法華経に出遇え、友人たちに法華経の素晴らしさを伝えながら佼成会のパンフレットを渡せることが幸せです。これからもアマゾン地域初の会員として、多くの人が慈悲深い教えに触れるように布教伝道することを誓います。

あらゆる人と共に救われる教えを追い求めて

ジャック・サヴォワ(68)=フランス、ローマセンター

フランスのカトリックの家庭に生まれた私が、仏教に興味を持ったのは10代の頃。仏教に関する本を読むうちに、修行によって智慧や慈悲を身につけられ、自分の心を幸せな方向に変えられるこの教えにひかれていったのです。20代では、スイスでチベット密教、自国で臨済宗の修行を経験しましたが、とても厳しいものでした。その後も、誰もが一緒に救われるような修行の形はないかと模索し続けました。

43歳の時、よく通う書店で、フランス語版の『法華経の新しい解釈』を見つけました。そこには、個人の心と世界に平和をもたらすために、現代的な解釈を基にして、多くの人が日常で教えを実践できる修行の在り方が書かれていたのです。〈これこそ求めていたものだ〉。読むたびに、心へ光が差し込んでくるようでした。特に、「仏説観普賢菩薩行法経(ぶっせつかんふげんぼさつぎょうぼうきょう)」では、懺悔(さんげ)の大切さを知り、実践することで菩薩のような人になれると直感しました。それから、開祖さまとつながりのある団体をインターネットで探し、今年1月に念願の入会を果たせました。

私は法華経を学ぶ中で、目の前の物事に対する自分の心の動きを見つめ続けていくと、苦しみは自らが生み出していたと気づけました。次第に、相手を尊重して触れ合うようになり、離れて住む家族との絆も深まって、慈愛に満ちた関係に変わっていったのです。

今では、毎朝オンラインで行われるローマセンター主催の読経供養に参加し、布施行の実践と思って導師のお役をつとめるのが大きな楽しみです。そんな私の姿に感化されたのか、妻は今、お題目を少しずつ唱え始めています。こうした日々の積み重ねによって、一人ひとりの“内なる平和”が互いに結び付いて広がることで、世界は平和になるのだと思います。

今後も、サンガを大切にし、教えによって救われる喜びをフランスで人々に伝えていきたいです。