一食啓発月間 アフリカへ毛布をおくる運動 日本の思いを届けた最終配付(前編)

日本からアフリカへ――それぞれの取り組みから

秋田教会

毛布を受け付ける立て看板は青年たちの手作りだ(秋田教会提供)

昨年、秋田教会は「青年の日」の活動として毛布の収集を行った。青年部で話し合う中、運動の理念に込められた「共に生きる」ことへの考えや、長年取り組みを続けた先達への感謝が深まり、最後の活動に参加したいとの思いが高まったという。

収集に際しては、新型コロナウイルス感染症対策として、人々の密集を避けられるドライブスルー形式を採用。5月15日、青空と花畑が描かれた立て看板を作製して目印として設置し、教会の駐車場に受付を開設した。到着したサンガは、車に積んだ毛布を笑顔で手渡すと、白やだいだい色の花を模した型紙に氏名を記入。それを立て看板に貼り付けていき、真心の花を咲かせていった。

5月末までに収集した毛布は130枚。アフリカの人々に向けたメッセージの縫い付け、梱包(こんぽう)といった作業には、青年部員のみならず、「健幸行(けんこうぎょう)」で道場に参拝した会員たちも積極的に加わった。

青年男子部長(39)は、「コロナ禍で久々の青年部活動でしたが、“人さまのためになりたい”という皆さんの仏性の輝きを見られて、よい機会になりました」と喜びを語った。

長野中央教会

梱包された色とりどりの毛布(長野中央教会提供)

一方、地域の学校と共に活動したのは長野中央教会。同教会は、18年前に「アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会」長野事務局を立ち上げて以降、未来を担う子供たちに運動の意義を伝えようと、長野市内の中学校に協力を求めてきた。

運動に参画した中の1校は、生徒によるボランティア活動の一環として、13年間収集に取り組んだ。コロナ禍で活動は一時的に中断したが、昨年4月、同教会から運動の終了の知らせを受けた教員たちが、「最後にできる限りの協力をしたい」と応じた。

半月ほどの短い収集期間だったが、全校生徒は一丸となって運動に参加。保護者や近隣世帯への声かけに加え、市内の旅館やホテルにも電話して毛布の提供を呼びかけ、69枚の毛布が寄せられた(教会全体では115枚)。生徒からは、「困っている人を助けるのは当たり前です」「世界の現状をもっと学びたい」といった感想が届き、教会のサンガの心を打った。

長野事務局代表を務める支部長(48)は、「この運動が、たくさんの菩薩を育てる苗代になったことに感謝します。アフリカの人々には、“いつも一緒にいます”と改めて伝えたい」と話した。

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