本会一食平和基金 JENを通じた緊急支援活動から パキスタン、アフガニスタンの報告会

支え合い、愛し合い、信じ合う世界へ

JEN事務局長 木山 啓子

JENは、平和な社会を目指す国際NGOとして1994年に設立されてから27年間、世界の25カ国で、紛争や自然災害によって厳しい状況にある数千万人以上の人々を支えてきました。その間、現場で本当に必要とされる支援ができるよう浄財を託し、「あなたを信じて任せます」とのメッセージを添えて私たちを温かく見守り続けてくれたのが立正佼成会です。「一食を捧げる運動」の実践を通じて私たちの活動を支援してくださる全ての会員の皆さまに、厚く御礼を申し上げます。

私たちが大切にしている精神の一つに、「一人ひとりの人間は等しく尊い」という言葉があります。世界には、例えばウクライナとロシアの関係のように、等しく尊い命を持つ者同士で仲良くできないケースが多くあります。けれども私たちは決して諦めずに、支援を受け取る被災者の笑顔の奥にある、一人ひとりの人生に思いを馳(は)せながら、世界から本当に取り残されそうな人々を支え続ける使命があると思っています。

世界中で資源の大切さが叫ばれている時代に逆行して、各国で軍備が増強されていること、人を殺(あや)め、資源を壊す武器を作るために多額のお金が使われていることに矛盾を強く感じます。そういう世界が終わり、人々がお互いを支え合い、愛し合い、信じ合う世界が一日も早く訪れるよう願って努力を続けていきたいと思います。今後もご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。