私の“即是道場”(1)
思いやりの連鎖
「佼成病院に医療用マスクをお分けできる方は送ってください」と教会からご連絡を頂き、4枚のマスクと、感謝の言葉と、“開祖さまがお見守りくださっていることを信じて”とのメッセージを添えて送らせて頂きました。
数週間後、佼成病院からお手紙、感謝状、職員の方々の笑顔の写真が届きました。新型コロナウイルスの感染者が増える大変な状況の中、丁寧なご対応に感謝と感激でいっぱいになりました。
それから数日後のことです。母が佼成病院に行くと、看護師の女性が検査を受けられていました。患者さんをベッドから起こす際に頭を打ってしまったのだそうです。母が感謝状のことをお話しすると、看護師さんは「私たちは毎日マスクを頂き、寄付してくださっている方にお礼を言いたいと思っていました。病院事務の人たちがお礼の対応をしてくれていることを知り、安心しました。心一つになっているのですね。職場のみんなにもお伝えします」とおっしゃったそうです。
その後に佼成病院を訪れた母は、車椅子を押すその看護師さんをお見かけしました。仏さまは、元気になられた看護師さんの姿を見せてくださったのです。
それぞれに精いっぱい、人さまに温かい心を寄せていく。そして思いやりがまた思いやりになってつながっていく。コロナ禍の中ですが、有り難いご縁を頂きました。
(E.N・59歳女性・世田谷教会)
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