WCRP/RfP 第10回世界大会宣言文(仮訳)

共なる行動への呼びかけ

それぞれの宗教伝統の信条に導かれ、また互いの宗教の違いを尊重し、我々は共につながりあういのちとして、一人ひとりが積極的平和に向けて取り組むことをここに誓う。我々は、誠実に信仰の道を歩む人々と宗教の違いを超えて手をとりあうとともに、すべての善意の女性・男性諸氏と連帯し、次なる行動を提唱する。

  • 「経済平和機構」と連携し、多宗教社会を背景とした積極的平和のための教材やワークショップを開発する
  • 紛争の予防と変容、女性への暴力の問題に対し、女性が積極的な役割を果たすためのツールやトレーニングの開発を進める
  • 宗教伝統の間に起きた事例を含め、過去の痛みの体験を認知し、赦しと和解に向けた公共の活動を促進する
  • 難民や移民となった人々の福祉に向けて活動し、介助と支援のプログラムを開発する
  • 宗教コミュニティに対し、SDGs達成に向け、持てる資源を傾注することを求める
  • 「諸宗教熱帯雨林イニシアチブ」と協力し、森林破壊に関する公共の意識を高め、「森林のための信仰宣言」を受け入れ、かつ促進することで、気候変動に対処する行動を起こすとともに地球を保護する政策を提唱する
  • 「赦しと和解の平和憲章」にあるように、和解は個人の関係のみならずコミュニティや国家間においても積極的平和の極めて重要な側面であるととらえ、これを推進する
  • 「核兵器廃絶国際キャンペーン」を全面的に支援するパートナーとなることを確約する
  • さまざまな宗教伝統や受け継がれてきた倫理によって幅広く共有されている「徳」に関する言明に立脚し「徳の連帯」を構築する

支持と祝福を得られんことを願い、謹んでここに宣言する。

ドイツ・リンダウ 2019年8月23日