第10回フォコラーレ大志・交流使節団 信仰の役割見つめ、平和に向け協動

同運動の青年が暮らす寮を訪れると、47人の青年が一行を迎えた

2日には、フィレンツェ近郊にある同運動の共同村・ロッピアーノを訪問。ここは、霊性を深めるとともに一致の精神を養う場所で、世界各地から集まった約1000人が、創始者・キアラ師の母国語(イタリア語)や教義を学びながら、工芸品や衣類を生産し、信仰に基づいた共同生活を送っている。


 
一行は18歳から30歳までの青年が暮らす寮を訪れ、26カ国の青年47人の歓迎を受けた。歌やゲームなどを通して緊張をほぐし、3グループに分かれて、彼らとロッピアーノでの信仰生活について意見を交わした。青年たちは、神と自分とのつながりや、祈りの大切さを説明。カトリックでは、神の存在を自分の中心に置き、あらゆる現象は神とつながっていると考えており、一人で悩むのではなく、神を通して、人間関係や現象を見ていくと話した。また、祈りは、神と直接つながる大切な瞬間であり、仲間と手をとり合って、共に祈ることで、相手の痛みに寄り添うことができると語った。

同運動諸宗教対話センター責任者のロベルト・カタラーノさんは10回の交流を踏まえ、こう明かした。「フォコラーレと佼成会の青年が世界平和の実現のために共に行動していくことは、キアラと開祖さまの願いです。交流を続けることによって、二人の思いを引き継ぐことができ、世界が“一致する”という夢の実現につなげることができます。これからも、交流を大切にし、さらに進化させていきましょう」。

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