アフリカへ毛布をおくる運動 マラウイでの視察を終えて 同運動推進委員会事務局員で本会習学部の中山スタッフに聞く

私たちは国籍や人種、宗教などの違いで、自分と相手を区別してしまいがちですが、本来は同じ地球に住む人間同士であり、人類は一つの家族だと教えて頂いています。この運動を通して、全ての人を、家族を包み込むような温かな気持ちで思いやることができたら、日本からは遠いアフリカで命の危機に瀕(ひん)している人たちに思いを馳(は)せることも、ごく自然にできることでしょう。それはまさに、「支援する人、される人」といった関係を超えた、互いに心を通わせ、共に生きる、“地球家族”としての関係であり、そこに、この運動の素晴らしさがあると思っています。

日本から毛布をおくることについては、さまざまな意見があります。確かに、輸送に多額の費用を掛けるよりも、国連から毛布を提供してもらったり、アフリカの近隣諸国で販売されている毛布を買いつけて届けたりする方が経済的で効率的と言えるでしょう。マラウイで生産される毛布を購入して届けた方が、地元の産業の振興や経済の発展にも貢献できて良いのかもしれません。

しかし、毛布の提供や運動への協力を呼び掛け、集められた毛布にメッセージを添えておくる過程の一つ一つに多くの人が携わるからこそ、一枚の毛布に温かな心がこもるものではないかと私は思います。

そうして届けられた毛布から現地の人にぬくもりが伝わり、受け取った人たちも私たちのことを思ってくれるのではないでしょうか。たとえ顔は知らなくても、この世界に、自分を心配し、思いをかけてくれる人がいる――そう感じられる体験は、人に希望をもたらします。一枚の毛布を通じて、互いの心がつながり合える。この不思議を味わい、運動の大きな意義を実感しました。

「アフリカへ毛布をおくる運動」

1984年にアフリカの広い範囲で大干ばつが発生し、飢餓によりエチオピアだけでも100万人以上が犠牲になった。ユニセフは世界に対し、毛布200万枚を要請。これに応えて日本政府は100万枚の毛布援助を表明し、官民合同の支援活動として、立正佼成会を含む諸団体の協力で「アフリカへ毛布を送る会」が発足した。この時、171万枚の毛布が収集された。この活動を引き継いだ「アフリカへ毛布をおくる運動」は34年目を迎え、これまでに414万枚以上の毛布が、アフリカの22カ国の人々に届けられてきた。

「アフリカへ毛布をおくる運動」ウェブサイト
http://www.mofu.org