紛争によって傷ついた世界の友達へ 祈りと真心おくり続けて 20年目迎えた「ゆめポッケ」

日本から送られてきたゆめポッケを乗せたトラック。ミンダナオ子ども図書館を通じて現地の子供たちに届けられる

ゆめポッケを受け取った海外からの声

私がもらったゆめポッケの中身を姉と妹たちで分け合いました。姉妹はゆめポッケをもらうことができなかったからです。もったいなくて、すぐに中身を使うことができませんでした。せっかくプレゼントとして頂いたものだから、できるだけ長く、大事に使いたかったからです。入っていたもの全てが役に立ちました。うれしかった思い出の一つになっています。(パレスチナ・ガザ地区/ハニーン・シャヘーンさん)

ハニーン・シャヘーンさん

日本の皆さんが自分の時間を割いてゆめポッケを作ってくれている、これはとても大事なことです。なぜならば、私たちは愛されていて、価値ある存在なのだと知ることができるからです。私たちへの、一番の贈り物です。(フィリピン・ミンダナオ島/ブライアン・ディゾーンさん)

ブライアン・ディゾーンさん

叔母との関係がうまくいかず、つらい思いをしていました。そんな時、ゆめポッケをもらいました。遠い国の誰かが私の心の支えになりたくて贈ってくれたのだと思いました。たとえ遠く離れていて顔も知らなくても、互いに思いやる心が、人生をよりよいものにしていくのだと今は感じています。20年以上、ゆめポッケを作り続けてくれている日本の子供たち、友達への感謝の気持ちでいっぱいです。(レバノン/ジネーン・ジアド・ワハビさん)

ジネーン・ジアド・ワハビさん

現在、カンダハル大学で土木工学を学んでいます。皆さんの支援は、教育を受けられず、文房具やおもちゃも買えない私たちに希望をもたらしてくれました。当時、私は11歳でした。本当にかけがえのない贈り物をありがとう。(アフガニスタン/アブドゥル・サタルさん)

アブドゥル・サタルさん

ガザ地区には、平和な場所はありません。私の家も戦闘によって破壊されました。心も、繰り返される爆撃により傷つけられました。そんな心を温めてくれたのが、皆さんからのプレゼントでした。贈ってくださった日本の友人に感謝しています。(パレスチナ・ガザ地区/ハニーン・アルマナイアさん)

ハニーン・アルマナイアさん

15年前からUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)のスタッフとして、ゆめポッケの配付に携わっています。ゆめポッケを受け取る子供たちは非常に貧しい生活を送っていて、なかには親からプレゼントをもらったことのない子供もいます。そうした子供たちが遠い日本からおくられてきたゆめポッケを受け取って笑顔になり、喜びと幸せで心が満たされていく様子をずっと見てきました。こうした支援は彼らの学ぶ意欲へとつながっています。ゆめポッケは子供たちの将来に希望を与え、奉仕と感謝の心を育んでくれているのです。(UNRWAレバノン事務所/リマ・アヨーブさん)

リマ・アヨーブさん