WCRP/RfPミャンマー委員会のアル・ハッジ・ウ・エ・ルウィン師(ミャンマーイスラームセンター理事長)に聞く 「ミャンマー・ハイレベル諸宗教使節団」の会合を終えて(2)

アル・ハッジ・ウ・エ・ルウィン師(ミャンマーイスラームセンター理事長)

5月23、24日の「ミャンマー・ハイレベル諸宗教使節団」の会合後、記者会見が行われました。その席で、記者から「どのようにして過激主義者と穏健派の人々の対立を予防していくのか」という質問を受けました。私は、対立を防ぐ実践例として、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の招聘(しょうへい)によって、2年前にWCRP/RfPミャンマー委員会のメンバーたちが日本を訪問したことを紹介しました。

日本訪問の代表団には、委員会のメンバーだけでなく、さまざまな宗教者が含まれていました。反イスラームの思想を持つ、とても急進的な仏教組織「マバタ」(民族宗教保護委員会)の僧侶2人も含まれていたのです。日本委員会は、実はマバタも招待してくださいました。このことに、実は大きな意味があったのです。

マバタは大変ラディカルな団体ですけれども、2人はわれわれと一緒に日本を訪れた時に、日本人の真の精神性、それから大乗仏教の素晴らしい精神性に触れたようです。そして、平和のための組織がいかに大切であるかということに気づいたというのです。日本の滞在時には諸宗教者と行動を共にしましたが、そこでは対立というものをそれほど感じなかったわけです。これは非常に具体的な実践例であり、私はこのことを記者に説明しました。

日本委員会の皆さんは、どの人に対しても心を開き、真心で、寛容に基づいた精神で相手と触れ合われます。こうした日本委員会をモデルにして、われわれミャンマー委員会も活動を展開していきたい――私はそう思っています。

取材メモ
アル・ハッジ・ウ・エ・ルウィン師は英語が堪能である。会合の席上、イスラーム以外の諸宗教者がスピーチや意見発表を行う際は、率先して通訳を引き受け、ビルマ語を英語に訳されていた。ミャンマーでは民族や宗教の対立が続いてきたが、師の姿からはミャンマー委員会のメンバーの良質なコミュニケーションと同時に、他の宗教への敬意が感じられ、インドネシア大統領特別補佐官(宗教間の調和)のディン・シャムスディーン博士をはじめ多くの識者が感動の意を伝えていた。

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