「第31回世界宗教者平和のための祈りの集い」ドイツのミュンスター、オスナブリュックで 光祥次代会長が出席

10日午後、ミュンスターランド会議センターで行われた開会式の席上、光祥次代会長がスピーチに立った

「第31回世界宗教者平和のための祈りの集い」が9月10日から12日まで、ドイツ北西部のミュンスター、オスナブリュックの両都市で開催された。世界50カ国以上から約500人の諸宗教者、政治指導者、研究者らが参加。立正佼成会から、正式代表として庭野光祥次代会長が出席した。共に祈りを捧げた参加者は、3日間で延べ約1万人に上った。

同集いには3日間で延べ約1万人が参加

東西冷戦下の1986年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の呼び掛けにより、各国の諸宗教者がイタリア・アッシジに集い、「世界平和祈願の日」の集いが開催された。この「アッシジの精神」を継承し、翌87年から毎年、聖エジディオ共同体(本部・ローマ)の主催により、ヨーロッパ各都市で「世界宗教者平和のための祈りの集い」が行われてきた。本会は毎年、同集いに教団役職者を派遣している。30周年を迎えた昨年の集いはアッシジで行われ、庭野日鑛会長が開会式でスピーチに立った。さらに、光祥次代会長が閉会式で「平和宣言文」を読み上げた。

今回のテーマは『平和への道――対話における宗教と文化』。10日午後にミュンスターランド会議センターで開会式が行われ、光祥次代会長は、宗教者ら7人の代表の一人としてステージ上の椅子に着座した。

聖エジディオ共同体創設者のリカルディ氏(上)とドイツのメルケル首相(下)が基調講演に立った

ローマ教皇フランシスコによるメッセージが代読された後、アンドレア・リカルディ同共同体創設者とドイツのメルケル首相が基調講演に立った。

リカルディ氏は、宗教や文化、価値観の「違い」を理解しようとする精神が養われないまま、モノや資本だけが世界規模で行き交う市場経済の急速な拡大を「魂なきグローバル化」と言明。こうした現状に対し、友情と祈りによって育まれる精神の対話によって「魂が育つ」と述べ、人々の精神に関わる諸宗教者が、違いを超えて協働する意義を強調した。

メルケル首相は、1618年、キリスト教カトリックとプロテスタントによる最大の宗教戦争といわれる「三十年戦争」を終結させた「ヴェストファーレン条約」が調印されたミュンスター、オスナブリュックの両都市で、同集いが行われる意義を詳述。イデオロギーや宗教の異なるさまざまなコミュニティーを対話によって連帯に導き、政治とは違うアプローチで平和構築を進める同共同体への期待を述べた。

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