JVCラオス事務所の山室氏が現地報告会

立正佼成会一食(いちじき)平和基金と日本国際ボランティアセンター(JVC)合同による「東南アジアにおける農村再生プロジェクト」がラオスで実施されている。9月14日、本会本部(東京・杉並区)で、同センターラオス事務所の山室良平氏=現地調整員=による現地報告会が行われた。本部職員6人が参加した。

山室氏は、同国では近年、大規模な経済開発が進められ、これに伴い海外企業による不当な森林伐採や土地の買収で、キノコやタケノコなど自然の恵みを得て暮らす人々の生活が脅かされていると指摘した。その上で、追い詰められる彼らへの支援を詳述。JVCが原資となる米を支援し、住民が収穫して米の一部を預け、気候変動の影響で米不足に陥った際に低利で米を貸し出す「米銀行」の活動を紹介した。また、村の土地の権利を守るための「法律研修」、井戸掘りとその修繕を行う人材の育成など、同基金とJVCの支援活動を説明。人々の生活が少しずつ改善の方向に向かっている現状を報告した。