「核にまつわる戦争の不条理――フィリピンの枢機卿」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

同運動体現会長のマーガレット・カラム氏(右)(バチカンメディア提供)
フォコラーレ運動――カラム会長を再選
フォコラーレ運動(カトリックの在家運動体)はこのほど、ローマ郊外にある本部での総会で会長選挙を行った。出席した幹部261人の3分の2以上の票を得てマーガレット・カラム現会長が再選された。任期は5年間。
カラム会長は、イスラエル・ハイファ生まれのアラブ系イスラエル人。キリスト教徒であり、米国ロサンゼルスのヘブライ大学でユダヤ教を専攻し、中東では普遍的友愛を基盤とする中東3大宗教間での諸宗教対話に貢献してきた。選出直後にカラム会長は、「神の恩恵と、あなたたちからの支援によって、会長職を受ける」と述べ、自身の選出を受諾した。
総会の参加者は3月21日、バチカンでローマ教皇レオ14世に謁見(えっけん)。教皇は彼らに向かい、「あなたたちに平和がありますように」とあいさつし、「今日、この(フォコラーレ運動の説く)一致の現象が、非常に必要とされている。なぜなら、分断と対峙(たいじ)という毒が、人間の心と社会関係を汚染しようとしており、福音の証しである一致、対話、許し、平和によって対抗していかなければならない」と述べ、励ました。
カラム会長の再選を知った世界教会協議会(WCC)のジェリー・ピレー総幹事は、公表した祝賀メッセージの中で、「彼女の、アラブ人のキリスト教徒であるという事実と、信仰と文化分野で対話に捧げられた生涯、一致への貢献が、われわれの分断された世界を癒やすという共通の使命を示している」と述べた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)





