「トランプ大統領の平和評議会は“個人クラブ”か」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
核軍備競争を避けるために最善の努力を/教皇がアピール
米国・ロシア間に残った唯一の核軍縮条約である「新戦略兵器削減条約」(新START)が2月5日で期限切れとなる。ロシア側は米国に「一年延長案」を提示しているが、トランプ政権は、急速な核戦力の増強を図る中国を巻き込むべきだと主張し、失効を容認する方向へ動いている。だが、「米ロに追い付こうと核弾頭数を増やし続けている中国が応じる兆しはない」(4日付「47NEWS」)。
こうした状況下、ローマ教皇レオ14世は4日、バチカンでの一般謁見(えっけん)の席上、「諸国間の平和を最終的に脅かす、新しい軍備競争を避けるために、あらゆる努力をしていくように」とアピールした。「明日(5日)、新STARTが期限切れを迎える」と指摘する教皇は、2010年に米国とロシアの大統領によって署名された同条約が「核兵器の拡散を抑制するために役割を果たした」と評価した。さらに「軍縮と相互の信頼醸成のために、あらゆる建設的な努力を求めるこの機会に、新STARTの具体的で効果的な結果を保障することなく、同条約を期限切れさせないように」と強く要請。「恐怖の論理(核の抑止力)と不信感を、共通善に従って、平和を全ての人の遺産とする分かち合われた倫理に置き換えていくように」と訴えた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)
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