「ゆめトモ交流プログラム」 比ミンダナオの青年が来日

次世代の「宝」支えるゆめポッケ

ミンダナオ子ども図書館館長 松居友

今回の「ゆめトモ交流プログラム」では、私たちミンダナオ子ども図書館のメンバーに素晴らしい機会を用意してくださったことに、深く感謝を申し上げます。また毎年、「親子で取り組むゆめポッケ」を通じて、フィリピンのミンダナオ島の子供たちにゆめポッケを届けて頂き、本当にありがとうございます。

振り返ると、立正佼成会の「ゆめポッケ親子ボランティア隊」の皆さんが、ゆめポッケを持って初めてミンダナオ島に来てくださったのが2009年のこと。それ以来、皆さまが現地に届けてくださったゆめポッケは、そこに込められた愛や真心と共に、フィリピンの子供たちの生きる希望となってきました。彼らは、遠い日本から自分の幸せを願ってくれている皆さまの思いに感動し、その恩に報いたいと、ノートや鉛筆を大切に使い、勉学に一生懸命に励んでいます。青年になっても、ゆめポッケの袋や使い終わったボールペンを、「日本の友人からの贈り物だから」と、家で大切に保管しているのです。

また、ゆめポッケは、私たち大人にとっても生きる希望です。それは、子供たちが次世代の社会を担う「宝」であり、彼らが希望を持って人生を前向きに歩むことが未来の明るい社会をつくると考えるからです。ゆめポッケを受け取った子供たちが見せる笑顔は、私たち大人を幸せな気持ちにしてくれます。

ミンダナオの子供の様子を描いた絵本を参加者に読み聞かせる松居館長

ゆめポッケは、贈る側も受け取る側も平和な気持ちにする、大変素晴らしい活動だと思います。

たとえ違う国の人間同士で言葉が通じなくとも、互いを知り、理解しようと努力する気持ちさえあれば、地球上で仲良く暮らせる。それこそが世界平和に近づく唯一の道であることを、「親子で取り組むゆめポッケ」や「ゆめトモ交流プログラム」といった活動が証明していると言っても過言ではないと思います。

これからも、日本の皆さまの尊い思いがこもったゆめポッケの配付活動によって、フィリピンの子供たちが明るく輝けるよう、活動を続けてまいります。

ミンダナオ子ども図書館 http://www.edit.ne.jp/~mindanao/mindanews.htm

松居館長連載中エッセー https://shimbun.kosei-shuppan.co.jp/serialization/mindanaonihukukaze/